南海トラフ地震警戒情報

Twitterにて減災活動、情報発信を行っています。@T1ZEg2jynaj9lQ7


「南海トラフ地震警戒情報」Q&Aまとめ


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「南海トラフ地震警戒情報」Q&Aまとめ


一人の疑問は皆の疑問ですので、最近頂いたお問い合わせを少し公開したいと思います。



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逆ラジオと呼ばれるノイズ観測を用いているようですが、他の方の調査に対しては肯定も否定もしずらいです。


気になるのが範囲を指定していますが、該当する範囲を絞ってみるとわかるとおりほぼ西日本全域を示していることがわかります。


もう一つは「プレート境界がすべっている大きな地震の前兆反応」と断言していますが、統計的なデータが極端に少ないはずの観測データにおいてプレート境界における前兆反応であるという根拠を示す必要があるのと、なぜプレート境界における前兆反応であるはずなのに予測範囲がプレート境界に留まらず沖縄や静岡、長野なども含む西日本のほぼ全域を示しているのかなどが少し気になりました。


「情報発信」を防災、減災のために行っているとすれば課題のあるアカウントだと思います。


まずは、誰が見ても範囲やリスク、また、その具体的な内容などが理解できるよう抽象的な表現にするなどの工夫をしたり、予測率と的中率を提示するなどすれば地震予測研究に関する情報としてもっと人の役に立つ形で提供できるのではないかと思いました。


ちなみに現時点で南海トラフ沿いで地震の発生リスクが相対的に高まったと判断できる材料は一切ありません。


また、現時点での観測データや地震活動の推移などを総合的に判断すると、警戒したい地域は北から北海道南部、関東地方全域、九州南部、沖縄地方となります。




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ツイートの件については地殻変動の異常ですが、簡単に説明すると、地面がいつもより大きく動いたことによりその周辺の活断層が動く可能性が通常時よりも高くなったということになります。


あくまで確率論的に考えて、いつもより地震が発生しやすい状態にあるということで、必ずしも地震が起こるとは限らず、また、万が一発生した場合にどれほどの規模で断層がすべるのかを予測することは現時点不可能です。


そのため「発生リスクが高まっている」という表現を使って注意喚起を行っています。


よろしくお願い致します。




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地学的に最も確率論的に南海トラフ地震の発生リスクの高いのが2035~2038年と評価しています。


ただ、外的な要因によってリスクが急激に高まる場合があります。


その外的な要因というのが中央構造線での大地震や日向灘沖での大地震などです。


慶長地震が南海トラフ沿いで発生したものだとすると、1596年の慶長伏見地震からは約9年の間隔があいていますので誘発するといっても、必ずしも人間の時間間隔で直ちに発生するというわけではなく、数年後に発生する可能性もあります。


仮にいま中央構造線などで地震が起きたとして、これが全く同じパターンで発生すると仮定すると、今から9年後に当たるのが2029年あたりになります。


そうなると2035~2038年という地学的な評価から計算された発生時期よりもかなり早い段階で発生することになります。


南海トラフの歪みは予想以上のスピードで蓄積されていることがGPSによる観測で明らかになっていますので、当然、9年後ではなく、直ちに誘発される可能性も十分に考えられます。


簡略化すると、現時点では南海トラフ地震が発生する可能性は確率論的はかなり低いです。


しかし、中央構造線や日向灘沖で大地震が発生するとその状況は変わってくるということです。




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南海トラフ沿いで地震の発生リスクが相対的に高まったと判断できる材料は現時点では一切見られておりません。


現在観測されている地震活動や観測データについて、南海トラフとの関連性はかなり低く、影響を及ぼす可能性もほぼありえないと考えておりますので、直ちに南海トラフ沿いで大地震が発生する可能性は極めて低いでしょう。


また南海トラフ地震の発生時期が早まったと疑うことのできる科学的根拠は現時点一切ありません。




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科学的根拠を提示していないのであれば、まったく信憑性のないデマ情報である可能性が高いです。



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南海トラフに影響することはまず考えられないでしょう。


人工地震とは名前の通りで人工的に地震を発生させる技術のことを言います。


微弱な地震を発生させて、その地震波の伝わり方を調べることで地下構造を読み解くというものです。



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一部の知名度の高いオカルトサイトから広がったデマ情報です。


そのような記事をいくつか読んだことはありますが、いかにも根拠のあるかのような理由を作り上げて、人々を信じ込ませようとしているのがわかります。


技術的には可能であっても専門家であればデータを見れば自然地震か人工地震かの判断は一目でわかりますし、東日本大震災はもちろんその他の地震は完全に自然地震であることが科学的なデータで明確に証明することができます。




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マガジンで配信している予測地図はあくまで実験的に統計を取っている段階のデータを公表しております。


つまり「実験」の段階である以上、不特定多数の人に見られるSNS上で無料で発信してしまうと、批判や不安、誤解とそれによるデマ情報の拡散などを招いてしまうことはこれまでTwitterで情報発信をしてきた経験からも容易に想像がつきます。


そのため、しっかりと統計がとれた上で、さらに観測データとの関連性を合理的に説明ができる段階になって初めて信頼できる情報としてTwitterで配信できると考えております。




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科学的根拠があるのかどうかを判断基準とすると、いずれも信頼性はないと言えます。




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科学的には99%関連性はないと言えます。




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地震が発生した際に少なくともラドンが放出されるということは事実としてはあるのですが「前兆」として捉えられるものかどうかという基準で地震のメカニズムや観測網の限界などを考えると、現時点でそれを地震の前兆として観測するのはほぼ不可能ではないかと個人的には考えております。


日本全国注意したほうがいいというのが一番正しい答えにはなるのですが、その中でも個人的に注視している地域としては現時点では九州南部から沖縄地方にかけての領域がありますが、観測データや地震活動の推移は時間単位で大きく変動することもありますので、年末年始という短期間でここが注意したほうがいいと判断するのは難しいです。




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ラドンは大地を構成する土壌や岩石などの隙間から空気中に放出されるとされています。


また、家屋の建材もラドンを放出しますが、特にコンクリート造の家屋のラドン濃度が高い傾向があります。


また、自然発生するラドンの量は気象にも大きく左右され、さらに、土壌や岩石組成が地域により異なるため、大気中のラドン濃度にも地域性が認められます。


簡単に説明すれば東日本と比べて、西日本は花崗岩が多いために、ラドンの濃度は高い傾向にあります。


地殻変動や火山活動などもラドン濃度と関連性があるということが指摘されていますが、地震の発生との相関関係については科学的に証明されるデータは現時点ではありません。


大阪、京都などで度々地殻変動の異常が観測されていますが、それも一つの要因としてあるのかもしれません。




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まず南海トラフについては現在発生リスクが高まったと考えられるデータは一切ありませんので、直ち(数年以内)に発生する可能性は科学的に見ても低いと思います。


ただ、同じフィリピン海プレートの運動を要因として発生する日向灘沖での地震については数年以内に発生する可能性は高いと考えていますので、その地震が万が一発生した場合、南海トラフにまで影響が及ぶ可能性も否定できません。


相模トラフについても同様の事が言えますが、いわゆる首都直下地震と呼ばれる関東の内陸で起きる陸域プレート地震については数年以内に発生する危険性が少し懸念されます。


もう一つ懸念される地震としては東北沖で発生するアウターライズ地震になります。


こちらも状況によっては311と同程度の津波を引き起こす危険性があるので注意が必要です。