南海トラフ地震警戒情報

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伊豆大島近海(M4.9)について解説


2019年11月17日 伊豆大島近海地震(M4.9)について

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伊豆大島近海でマグニチュード4.9の地震が発生し、地表では最大震度4を観測しました。


今回はこの地震についての解説を主に行いたいと思います。


まず、今回震源となった伊豆大島近海での過去の歴史地震を見てみると最近では、


1978年1月14日の12時24分頃に伊豆大島近海の深さ15km付近を震源とする、マグニチュード7.0の地震が発生しています。


最大震度は6相当を記録し、その後100回以上にも及ぶ余震が続き、崖崩れなどにより20名以上の犠牲者、200名以上の負傷者が出たとあります。



この地震は「多重震源地震」と呼ばれる地震でした。


本震が発生する約6秒前に西から小さな破壊が始まり、その破壊が陸地では西北西方向に進行し主破壊となる本震が発生しました。


この本震が起きた場所では地表断層が出現し、そこを調査したところ、この地震の震源断層は稲取断層であることが明らかになりました。



震源の位置やその地震活動の推移、パターンを見てみると今回の伊豆大島近海での地震活動は駿河トラフや相模トラフ、また火山活動などの要因よりも、この1978年の地震と照らし合わせて考えるのが適切ではないかと考えております。



例えば、1978年の伊豆大島近海地震では、前兆現象が数多く報告されていました。


石廊崎の体積ひずみ計が1977年12月3日から異常な縮み現象を観測し、12月19日網代の体積ひずみ計は伸びと縮みを観測していたとあります。


また、静岡県の御前崎町に設置されていた深さ500mの観測井では異常水位を観測していました。


その他にも地震研究所、東大理学部、地質調査所などから地殻変動、ラドン濃度、土地比抵抗、地下水位などの異常が報告されています。



ここ最近で当事務所で調査している範囲内だけでも、周辺では地殻変動の異常や、山梨・静岡周辺での静穏化の異常、TEC値の異常値などあらゆるデータで異常値が確認されております。



また、このM4.9の地震が前震である可能性や、今後大きな地震を誘発する可能性についても十分に考えられます。


1978年の地震でも同規模程度の前震があったことが記録されています。



1月12日から体に感じない無感地震の発生が伊豆大島西方近海で始まり、1月14日の本震が発生する数時間前からは有感地震が増加していました。


そして本震発生の約3時間前に「M5.2」、今回と同じく最大震度4を観測する地震を記録しました。


このM5.2の地震が本震に繋がる前震活動であったと考えられています。


有感地震の増加、そして震度4を記録する中規模地震の発生と地震活動の推移が疑似していることが、今回の一番の不安材料でもあります。



また、駿河トラフや相模トラフ及び火山活動との関連についても今後調査していきたいと思います。