南海トラフ地震警戒情報

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九州の豪雨災害から見る減災の課題とは!?(※亡くなられた方の実話が含まれますので、被災者の方は閲覧注意)

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今年の7月に入ってから九州地方では頻繁に豪雨災害に襲われています。


7月に入ってすぐに梅雨前線の活発化により、気象庁は臨時で会見を開き、一日で一ヶ月分の雨量を超える可能性があるとし、「大雨特別警報を出す可能性がある」と発表しました。



大雨特別警報は警戒レベルの中でも最も高いレベル5にあたります。


市町村が出す避難勧告や避難指示はいずれもレベル4ですので、それよりもはるかに危険ということになります。


発表された時にはすでに災害が発生している可能性が高く、「避難するには遅すぎる。最新の気象情報や周囲の雨の状況などから危ないと感じれば避難してほしい」と促していました。


九州地方以外の方も自分とは関係ないと思わず、偶然、運良く自分と関係のない場所で起きたものだという意識が重要です。


このときの豪雨により九州南部では、鹿児島、宮崎などで記録的な雨量を観測し、熊本を含む3県の約200万人に避難指示・勧告が出されました。


降り始めからの総雨量は宮崎では1000ミリ以上となりました。


各県で、土砂崩れによる死者や負傷者も出ており、重大な災害となりました。


今回の災害でも、やはり防災意識の重要さが伺える場面がありました。


しかもその多くが「高齢者」に見られます。


どんどん進んでいくインターネット社会についていくことができず、情報収集ができない高齢者に対してどのように注意を呼びかけ、防災意識を高めていけるかが課題となりそうです。



例えば、今回の豪雨では、80歳の女性が川の水位を見に行った際に転倒し、肩の骨を折るという大けがをしています。


幸い、命を落とさずに済んだのですが、川の濁流に流されてしまっていてもおかしくありませんでした。


通常、これだけの豪雨があれば川に近づくことは大変危険です。


しかし、高齢者はそういった「当たり前の情報」さえ入手することができないのです。



水害が発生しているときに川に近づくことがどれほど危険なことか、そして、どれだけの人を悲しませてしまう結末になるのか、私の身近で起きた災害を例に挙げてみます。


もし、関係者の方が見ているならば、お詫び申し上げます。



去年の西日本豪雨のときのことです。


私の住む高知県では、川が増水し道路に水が溢れているなか、40代の男性が車で牛乳配達をしていました。


その男性は十分な注意を払っていたはずでしたが、結果、車ごと川に流され行方不明となってしまいました。


あとから聞いた話によると、家には奥さんと子供がいて、ちょうど行方不明になったとされる時間帯に奥さんに電話があったそうです。


「流された、もうダメだ」と男性は冷静な声で言い残してすぐに電話は切れ、その後一切繋がらなくなったといいます。



その後、すぐに消防に連絡しましたが、当然濁流に近づくことはできず捜索は難航し、翌日、ドアのとれた状態で車だけが見つかりました。


皆さんにも新聞配達や牛乳配達など、台風や豪雨でも任されている仕事があるかもしれません。


考えてみてほしいのですが、命に関わるほどの災害が外で起きているなか「新聞が届かない」といって怒りだす人は果たしてどれだけいるのでしょうか?


少なくとも私は、ほぼゼロに等しいのではないかと思います。


では、配達をしないと上司に怒られると言われるもしれません。


「今回は、命に関わるので配達はお休みさせていただきます。お客様には一人一人事情を電話でご説明致します。」


こういわれて「命よりも仕事が大事だ」と言って怒り出す上司は果たしているのでしょうか?もしいたとしたら、そんな会社はいますぐに辞めたほうがいいでしょう。


また、それでクビになるような会社であれば、すぐに転職するべきです。



仕事であれ、何であれ、一番優先すべきことは「命」であるということを十分に頭に入れておくことが重要です。


流された男性も上記の一言で、牛乳配達を一日だけ休んでいれば男性は川に流されることもありませんでしたし、奥さんや子供が取り残されることも、両親や友人達が悲しむこともありませんでした。


住民に牛乳が届かない。


ただそれだけで済んでいたのです。



こういったところからも「防災意識」というのがどれほど重要なことなのかがお分かり頂けるかと思います。



インターネットで簡単に入手できる「当たり前の情報」を、高齢者は入手できない。


知っているのは当たり前と思わず、教えてあげなくてはいけません。


そして何よりも命を優先し、恥ずかしがらず常に最悪のケースを想定して行動すること。


どうかご理解頂ければ幸いに存じます。