南海トラフ地震警戒情報

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富士山の崩落は南海トラフ巨大地震と同レベルのリスク!

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南海トラフ巨大地震と同じ危険度!


地質調査によると、富士山は過去に計12回の山体崩壊を起こしていることがわかっています。


そして、その山体崩壊の頻度は約5000年に1回程度とされています。



一般に自然災害のリスクは、発生する確率とともに、被害の大きさも計算して決まります。


山体崩壊の発生頻度が「5000年に1回」だとすると、たしかに火山灰や溶岩の噴出に比べれば頻度は小さいです。


しかし、いったん起きてしまうと岩なだれやブラスト、泥流によって莫大な被害をもたらすため、リスクはきわめて大きくなります。



この富士山の山体崩壊の頻度と被害の大きさを積算すると、南海トラフ巨大地震と同程度のリスクとなるのです。



東日本大震災は1000年に1度と呼ばれる大災害でした。


その惨禍(さんか)を目の当たりにした経験に即していえば、


たとえ5000年に1度の地学現象であっても、そのリスクが現実のものとなる事態は十分に想定すべきです。



山体崩壊はまったく予測が不可能


このように山体崩壊はきわめて破壊的な現象なのにも関わらず、富士山周辺では数十万人にものぼると予想される住民の避難計画が策定されていません。



これは、山体崩壊がいつ起きるか


またそれによって岩なだれがいつ、どこで発生するか


さらに岩なだれが流れる方向や到達距離までを予測することは、現在の技術では不可能に近いからです。



例えば火山周辺での地震や地殻変動を観測すれば、噴火の事前予知というのはある程度は可能です。


しかし、直下型地震が引き起こす山体崩壊は現在の技術ではまったく予知ができないのです。


そのため、山麓(さんろく)の住民にも避難する余裕がありません。



このようにマグマの活動とは関係なく、突然発生する直下地震によっても山体崩壊が起きるという点が、富士山における防災上の難点となっています。



山体崩壊が引き起こす被害は、まさに破局的であると言えます。


岩なだれはいかなる方角に流れ下っても、流域にある建物を完全に破壊し、厚い土砂堆積物で埋め尽くしてしまうことは確実です。



さらに、アメリカのセントへレンズ火山で起きた「ブラスト」という現象が起きた場合はさらに被害は拡大してしまいます。



ブラストとは、山の一部が摂氏数百度の爆風と共に吹き飛ぶ現象であり、時速数百キロメートルという超高速で襲ってきます。


もっと具体的に言うと、岩なだれと同時に巻き起こる岩くずに満ちた爆風で、爆発に伴って発生する衝撃波と、それに引き続いて伝わっていく物質の流れを指しています。



火山災害で破局的な被害が生じる「火砕流」よりもさらに強力なものなのです。



また、大量の岩なだれ堆積物が河川に流入したのちに発生する泥流の被害も甚大なものになります。



山体崩壊が発生する確率は低いですが、いったん発生すればその脅威はすさまじいのです。


富士山の円錐形は永遠ではありません。


ときには大崩落を起こすことも、美しい活火山のもう一つの側面であることを忘れてはいけないのです。