南海トラフ地震警戒情報

Twitterにて減災活動、情報発信を行っています。@T1ZEg2jynaj9lQ7


東海地震や富士山直下の地震による「富士山崩壊」で40万人以上が被災する!?

f:id:tsukasa-fp:20190730041417j:plain




富士山でも山体崩壊が起こる!?


火山において山体崩壊は決して珍しい現象ではありません。


富士山のような、急な斜面を持つ大型の火山はそもそも山体崩壊の危険性が少なくないのです。



たとえば日本国内で山体崩壊を起こしたことのある火山としては、北海道駒ヶ岳有珠山渡島大島鳥海山磐梯山御嶽山雲仙眉山などがあります。



そして、富士山も例外ではありません。



実際に2900年ほど前、富士山では東斜面が山体崩壊を起こし、岩なだれを発生させたことがあります。


この岩なだれは、富士山の東側上部の斜面で、脆い部分が崩落したものであると考えられています。



崩壊した体積は約1立方キロメートルという莫大な量でした。


岩石は砕けながら15キロメートルの距離を流下し、その速さは時速100キロメートルに近かったとされています。



膨大な量の岩石と土砂が東の御殿場方面へ流れ下り、富士山でも最大級の堆積物を残しました。


厚さ10メートルを超す土砂が、ほぼ一瞬にして御殿場市を埋め尽くしたのです。



富士山が崩壊すると街は壊滅状態になる


富士山は歴史上さまざまな噴火災害を起こしてきましたが、中でも山体崩壊は最大級の被害をもたらす現象です。


2012年の静岡県防災会議では、富士山が山体崩壊を起こすと最大40万人が被災するという試算が発表されました。



富士山は昔から今のような美しい円錐形だったわけではありません。


山が大きく崩れ、山頂が欠けていた時期が何回もありました。


とくに富士山のように標高が高い山は上部が不安定なので、噴火を引き金として一気に崩れる傾向があるのです。



さらに富士山のような急勾配の斜面をもつ山体が崩壊した場合、岩なだれが高速で流れ下り、街が壊滅的な状況に至ることが予想されます。



地震によって山体崩壊が引き起こされる


山体崩壊は地震活動とも密接な関係があります。


実は2900年前の富士山の岩なだれは東海地方を襲った巨大地震によって引き起こされたという説があるのです。



富士山の南西には富士川が駿河湾に流れ込んでいるのですが、この河口に5つの活断層が見つかっています。


これらは日本の活断層の中では最大級のA級活断層であり、総称して「富士川河口断層帯」と呼ばれています。


これらの活断層の活動時期と、御殿場岩なだれの時期が重なるのです。



そのため、この地震の大きな揺れによって富士山が山体崩壊を起こしたのではないか、と考えられるのです。



富士山の直下で見つかった活断層


万が一、近い将来起こるとされる「東海地震」が発生すれば、その大きな揺れによって富士山の一部が崩れる可能性があるのです。



海溝型の巨大地震が起こす激しい揺れが富士山のマグマ活動を励起(れいき)することを火山専門家はもっとも警戒しているのです。



また、富士川河口断層帯とは別の場所で直下型地震が発生し、岩なだれを引き起こす可能性もあります。


近年、富士山の直下に長さ30キロメートルほどある逆断層が見つかったのです。



富士山の直下で地震が発生すれば、激しい山体崩壊を引き起こすという危険が十分に考えられるのです。