南海トラフ地震警戒情報

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今後30年程度は今まで地震が起きなかった場所でも突然直下型地震が起きる可能性が高い!


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東日本大震災の発生


3月11日午後2時46分から三陸沖を震源として発生した巨大地震、「2011年東北地方太平洋沖地震」は日本の観測史上最大規模であるだけでなく、


世界的に見ても、歴代4位ともいえる超弩級の巨大地震でした。



地震の規模はマグニチュード9.0に達します。


マグニチュードは数字が1大きくなると、放出するエネルギーは32倍に増加します。


つまり、関東大震災の約50倍阪神淡路大震災の約1400倍にも及ぶのです。



この地震によって海底は広い範囲にわたって5メートル以上も隆起し、大量の海水を持ち上げました。


これが沿岸部に到達したときには、高さ15メートルを超える大津波となり、


最大40メートルの高さまで川と谷を遡上して、内陸部にまで甚大な被害を与えました。



歴史的にも東北地方は津波の被害に見舞われてきましたが、なかでもこの津波は最大級とも言える規模でした。



この東日本大震災の発生は、地球科学の基本理論である「プレートテクトニクス」で説明することができます。


日本では太平洋沖から移動してくる海のプレートが、日本列島を載せている陸のプレートの下に絶えず沈み込んでいます。



ここで長い時間蓄積された歪みに耐え切れなくなって、陸側のプレートが跳ね上がったのです。



また、この海溝に沿って「地震の巣」ともいえる地震を繰り返しす領域があり、これを震源域とよんでいます。


震源域では、プレートの跳ね返りによって岩盤が滑り、大地震のあとにも規模の小さな余震が数多く発生します。



その面積は地震の規模に比例していますが、「3・11」では長さ500キロ、幅200キロという巨大な面積となり、岩盤が滑った距離は最大50メートルにも達していました。



これほどの規模になった理由は、複数の地震が短時間に連動したために、巨大な震源域を形成したからです。


このような巨大な震源域がつくられた例は世界でも珍しく、2004年12月にインド洋で発生し20万人を超える犠牲者を出した「スマトラ島沖地震」はこのタイプでした。



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これまで地震が起きなかった場所でも今後は発生する可能性が高い?


東日本大震災発生後、日本列島では震源域とは全く関係のない陸域で、比較的規模の大きな地震が発生するようになりました。


翌日の3月12日には長野県でM6.7の地震が起きました。


この地震は震度6強を観測し、東北から関西にかけての広い範囲に大きな揺れをもたらしました。



この地震は直下型の内陸地震であり、発生のメカニズムが全く違います。


この東北地方太平洋沖地震と長野県北部地震は一見、無関係のように思えますが、実はそうではないのです。



3・11の発生は東日本を載せている北米プレート上の地盤を大きく変えてしまっていたのです。


実際、地震後に日本列島は5.3メートルも太平洋側に移動していました。


さらに太平洋岸では地盤が最大1.6メートルも沈降したことが観測されています。



この現象は日本列島が東北地方から関東地方にかけての太平洋側で、東西に少し広がり、また、一部の地域が沈降したということを意味します。


これは海溝型の巨大地震が起きたあとによく見られる現象でもあります。



つまり、どういうことかと言うと「現在の日本列島の東半分は東西に引っ張られる力が絶えず加えられている」状態にあるということです。


この力が、ある時岩盤の弱い部分を破壊して断層が生じるのです。


このように互いが引っ張られることで生じる断層を「正断層」といいます。


そして、反対に押されることで生じる断層を「逆断層」といいます。



3・11の発生前は東西から押されるような力が日本列島全体に加わっていました。


その結果、東北地方には逆断層が多くできていました。


ところが3・11以後は反対に引っ張られる力へと変化したために、正断層ができるようになったのです



このように加わる力の方向がまったく反対に変化したために、直下型地震が多発するようになりました。


こうした正断層がどこで起きるのかを予測するのは非常に難しいです。



少なくとも今後30年程度は、これまで地震が起きなかった場所でも突然直下地震が起こる可能性が高いと言えるでしょう。