南海トラフ地震警戒情報

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富士山大噴火で驚愕の火山灰シミュレーション!火山灰だけじゃない?富士山から大量に流れ出る溶岩流!

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富士山が大噴火を起こした場合のシミュレーション


大規模な噴火が富士山で起きたら、火山灰がどのように広がるのかというシミュレーションを見てみましょう。


仮に1707年の宝永噴火と同規模の噴火が15日間続いたと想定すると、富士山東部の静岡県御殿場市では1時間に1センチ~2センチの火山灰が降り続き、最終的になんと120センチメートルにまで達するという結果になっています。



また、富士山の山頂から80キロ離れた神奈川県横浜市では1時間に1~2ミリメートルの火山灰が断続的に降り、最後には10センチメートルの厚さになります。


さらに、およそ90キロメートル離れた東京都新宿区では噴火開始の13日目から1時間に1ミリメートル降り、最終的に1.3センチメートル降り積もります。



その結果どうなるのかというと、富士山の周辺では建物の倒壊などの被害がでるほか、10日過ぎには富士山から100キロメートル以上離れた首都圏の全域で、


道路、鉄道、空港、通信、金融などあらゆる方面で影響が出る可能性が高いのです。



富士山の大噴火では、例えば桜島が毎年噴出する火山灰の約200年分を超える量を一度に放出するとされています。


これほどの火山灰が現代の日本列島を襲うと、宝永噴火を起こした当時とは全く異なる被害になります。


いま、ハイテクの過密都市を大量の火山灰が襲うと、日本にはどんなことが起こるのか。不確定の要素が非常に多いのです。



富士山の噴火による火山灰への対策は、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などとともに日本の危機管理項目の一つと言っても過言ではないのです。



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富士山噴火で危惧されるのは火山灰だけではない


富士山には溶岩を流し出した火口(かこう)が多くあります。


つまり、富士山の大噴火で危惧されるのは火山灰のほかにも「溶岩流」というものがあるのです。



溶岩とは、マグマが液体のままで地表に流れ出たり、地表の近くまで貫入したものをいいます。


マグマがたくさん流出して大きな池をつくると、溶岩湖となります。



また、液体の溶岩は、地表に出た地点から標高の低いほうへ流れます。


正確には、地面の傾斜が最も急な方向へと流れるのです。


そのため地形に沿ってかなり遠くまで流れ下ることもあります。

この溶岩の流れ方は「粘性」によって決まります。


粘性の大きいとドロドロと流れ、粘性が小さいとサラサラと流れます。



身近なもので例えると、粘性が大きいのは「はちみつ」で小さいのが「水」です。



この粘性を決める要素には、温度と化学組成があります。


温度が低いほど流れにくくなり、高温だと流れやすくなります。


たとえば油を熱していくとサラサラになるのも、同じ現象です。



次に、化学組成としては、溶岩に含まれている二酸化ケイ素の量によって粘性が左右されます。


二酸化ケイ素は粘り気のものであり、これが多いと粘性が大きくなります。


マグマの中では二酸化ケイ素が互いに鎖のようにつながっていて、網目状の構造を作っています。


二酸化ケイ素が多くなり、さらに頑丈に繋がれば繋がるほどにドロドロとしてきて流れにくくなるのです。



富士山の溶岩は広範囲を焼き尽くす


富士山は粘り気の少ない玄武岩質のマグマからできた火山であるため、富士山から流れ出す溶岩は粘性が小さくサラサラしています。


つまり富士山が大規模な噴火を引き起こし、溶岩が流れ出したら、かなり広範囲にわたって溶岩流が襲うことになるのです。



地質調査によると、約1万年以上前に噴出した三島溶岩は、山の南東側の中腹から流出して現在の三島駅を越え、海岸近くまで達していました。


長さは30キロメートル、幅は数百メートルにも及んでいました。



この三島溶岩のほかにも、富士山には北川へ流れ下った長大な溶岩流があります。


猿橋溶岩という山梨県大月市に見られる溶岩で、45キロメートル以上も流れ下っています。



実は富士山は長大な溶岩を流し出す代表的な火山でもあるのです。


また、このように長く流れるだけでなく、その量が多いことでも有名なのです。

f:id:tsukasa-fp:20190709152034j:plain (ハワイの溶岩)

溶岩流のハザードマップ


そのため、富士山のハザードマップでは溶岩の流れ方も予測されています。



ではその溶岩のハザードマップはどのように作られているのでしょうか。



まず、これまでに溶岩を出したことがある火口の位置を書き込んでいきます。


これは「実績火口」と呼ばれ、具体的には3200年前よりあとにできた火口の位置です。



なぜ3200年前なのかというと、富士山が史実に残る噴火とほぼ同様の噴火を始めたのがこの時期からであるというのが理由です。



過去の火口を調べていくと、富士山のかなり下のほうにも実績火口があることがわかります。


その地下では、マグマが横方向に岩石を割って入ってきていることがわかりました。


山頂火口の直下から割れ目を伝ってマグマが横方向に移動していたのです。



つまり、今後も実績火口と山頂をつなぐ途中の地点から噴火する可能性があります。


また、地表の堆積物に隠れてまだ確認されていない実績火口が埋もれていることも考えられます。



そこで、ハザードマップには、麓の実績火口と山頂をつないだ線を「想定火口線」として記載しています。



しかし、富士山では、火口と火口のあいだの距離が1キロメートルを超えることはほとんどありません。


そのため、今後の噴火でも、新たな火口は3200年前以後にできた実績火口の位置から1キロメートル以内にできると予測されています。


つまり、想定火口線の周辺1キロメートル以内で今後噴火が起こると予想できるのです。