南海トラフ地震警戒情報

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火山灰によって家屋が倒壊する!?火山が噴火すると火山灰と降雨の複合災害になる可能性がきわめて高い!

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火山灰が人体に及ぼす影響


火山灰は交通やライフライン、農作物など人間の生活のほとんどに大きな影響を与えてしまうのですが、人体にはどのような影響を与えるのでしょうか?



ガラスからなる火山灰は、そのものに化学的毒性はありませんが、人体には有害であることには変わりありません。



火山灰を顕微鏡で観察してみると、角が刃物のように鋭く尖ったものがあります


これを吸い込むことで、気管や肺が傷つけられ、様々な病気を引き起こすのです。



地面に火山灰が5ミリメートルも積もると、喘息や気管支炎を患っている人は咳き込みだします。


また、2センチメートル積もると、病気を患っていなくても、ほとんどの人に症状がでます。



1977年の有珠山噴火の直後には、火山灰が降った地域の半数近くの住民がのどや目の痛み、鼻づまりの症状などを起こしたといいます。



また、1986年の伊豆大島の噴火後にも同様の症状を訴える人が増え、


雲仙普賢岳の噴火でも火山灰が降った後に喘息発作の患者が急増したとの報告があります。



富士山の宝永噴火では、大量に火山灰が噴出しましたが、その記録には以下のように書かれています。



25日にまた空が暗くなって、雷の鳴るような音がし、夜になると灰がまたひどく降った。


「この日、富士山が噴火して、焼けたためだ」ということが伝わった。


その後、黒い灰の降ることがやまず、12月のはじめ、9日の夜になって雪が降った。


このころ、世間の人で咳に悩まされない人はなかった。




火山灰を長期間、肺に吸い込むと、石炭の細かい粉を吸い込んだときと同じように肺の機能が低下してしまいます。


そのため、火山灰が舞っている野外に出るときには、防塵マスクを着用する必要があります。



火山灰は厳重な対策が必要


しかし、細かい粒子はマスクを通過してしまうことが多いです。


そのため、火山灰が舞っているときは外に長くとどまらず、できるだけ室内で過ごさなければなりません。



また、火山灰は肌につくと、べたべたしてなかなか取れにくいです。


露出したところはすべて、ザラザラになり、髪の毛や服の隙間からも細かい火山灰が入り込んできます。


服に付着してもなかなか取れないため厄介です。



そして、火山灰は細かいガラスの破片であるため、目に入ると角膜を傷つけ、痛くて目が開けられなくなります。



もし、火山灰が舞っているときに外出をする場合はマスクに加えてゴーグルも必須となります。



さらに、火山灰は家の隙間からも簡単に中に入ってきます。


窓を閉め切るだけでなく、台所や風呂場、トイレ、エアコンなどの換気口をテープなどで目張りする必要があります。


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有毒な火山灰が噴出されることもある


火山灰には火山ガスが付着しています。


火山ガスとは、もともとマグマの中に溶けていた揮発性の成分です。


成分は90%以上が水ですが、そのほかに二酸化炭素二酸化硫黄硫化水素フッ素塩素塩化水素などが含まれています。



これらが付着した火山灰を吸い込むと、人体に悪影響を及ぼします。



例えば1988年~1990年に噴火した南米チリのロンキマイ火山は、フッ素や二酸化硫黄、塩素などを含んだ火山灰を大量に噴出しました。



そして、この火山灰が降り積もった地域の住民には神経障害が発生し、


また、火山灰が付着した草を食べた家畜が大量に死んでしまいました



最近では、2000年に三宅島が噴火した際に二酸化硫黄ガスが出たため、4年以上も島民が帰島できませんでした。



家屋にも被害が及ぶ


火山灰が屋根に厚く積もり、さらに雨が降ると重みを増して屋根が潰れたり、家屋が倒壊してしまいます。



また、道路に降った火山灰は下水道に入り込んで排水管を詰まらせてしまいます。



まず降灰が止んだら、すぐに屋根に積もった火山灰を降ろさなければいけません。



雪と違い、地面に落とした火山灰は空中を舞い上がります。


また、火山灰は水と一緒になると互いにくっついてしまうため、洗い流そうとしてもなかなか流れていきません。


無理に洗い流そうとすると、排水溝がすぐに詰まってしまいます。



乾くと舞い上がり、濡れると固まるため処理が難しいのです。



こうした性質を持つ火山灰は、袋に詰めて他の場所へ持って行くしか処理する方法がありません。



降灰後の雨は危険


1991年に起きたフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火は、大量の火山灰を噴出しました。


この火山灰の被害を拡大させたのが、噴火の当日に襲ってきた台風による大雨でした。



この噴火では、火口から40キロメートルを超える地域にまで、厚さ10センチ以上の火山灰が積もりました。


これだけでも火山灰の重さは1平方メートルあたり100キロになります。



そこに大雨が降ったことで、さらに火山灰の重量が増し、


おびただしい数の家屋が火山灰に押し潰されました。



さらに避難所となった建物まで倒壊したことで、多くの犠牲者が出てしまいました。


この災害による死者は700人以上にのぼったとされています。



このような、噴火の後に雨が降るという複合災害は決して珍しいことではありません。


なぜかと言うと、噴火のあとは強い上昇気流が発生するため、火山の上に立ち昇った雲から大量に雨が降ることが多いのです。



つまり、噴火を起こすと、火山灰と大雨の複合災害になる可能性はきわめて高いのです。


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