南海トラフ地震警戒情報

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首都直下地震で東京はどうなるのか!?阪神淡路大震災から学ぶ!


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首都高速道路の倒壊


阪神淡路大震災では、阪神高速道路神戸線が635メートルにわたって横倒しになりました。


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鉄筋コンクリート製の一本柱の橋脚18基が倒壊したのです。


もし地震発生の時間が2時間遅れていれば、朝の出勤時間にあたり、この高速道路には多数の車が走っており、下の国道にも車や人がたくさんいたはずです。



また、高架の一部が落下してバスが宙吊りになった場所もありました。


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もし昼間の東京で、高速道路に何か所か同様の被害が出れば、どれほどの被害が出るでしょうか。



交通被害、建物被害は深刻に考える必要がある


地下街を含めて、映画館、劇場、野球場など人が集まる場所では、建物崩壊だけではなく、パニックによる犠牲者も数えきれないはずです。


出入口、階段、エスカレーターなどの人が殺到する場所での圧死者や負傷者数も、ブロック塀や自動販売機の転倒よりは多いでしょう。



阪神淡路大震災では、道路をふさぐビルの倒壊、看板の落下なども多数見られました。


昼間の時間帯であれば、商業ビルでは多くの人が働いており、道路には人や車が行き交っています。


大勢の人がいるビルが崩れ、それは道路を歩いている人や車の上に倒れてくるのです。



揺れにより暴走した車の衝突や炎上も、たくさん発生します。


中には可燃物、化学薬品を積んだ大型トレーラー、タンクローリーなどもあるかもしれません。


これらすべての被害を合わせると、もしかすると火災による死者数に匹敵、もしくは上回るかもしれないのです。



倒壊や火災ばかりが人的被害を及ぼすとは限らない


関東大震災は火災による死者が圧倒的に多かったです。


それに対して、阪神淡路大震災は住宅倒壊による死者が多数を占めていました。


しかし、現代の大都市で巨大地震が起きれば、また違ったタイプの災害が発生し、それによる死傷者が増えるに違いありません。



建物倒壊、火災、ブロック塀の転倒などばかりが多数の死傷者を出すと考えていると、それこそ「想定外」の事態が起きてしまうのです。


現代だからこそ起こりうる、あらゆる災害を想定して防災、減災に備えるべきなのです。



鉄道、新幹線は大惨事になる


2004年10月23日、新潟県中越地震で東京発新潟行き「とき325号」が、新潟県長岡市内で脱線しました。


地震発生のときには、時速200キロを出しており、脱線開始から約1.6キロ走行し、ようやく停止しました。


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40の車軸のうち22軸が外れ、窓ガラスも破損しましたが、幸い乗客に怪我はありませんでした。


突如襲ってくる直下地震に対応することは当然不可能に近く、この地震によって、開業以来信じられていた安全神話が崩壊したのです。



東京で電車や新幹線が運行中の時間帯に巨大地震が起こると、当然、新潟地震を遥かに上回る被害がでることになるでしょう。



阪神淡路大震災においては、阪神区間を運行中の列車16本が脱線しました。

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乗客50名、鉄道関係者6名がケガをしましたが、幸い死者はいませんでした。


これは始発直後の朝5時台で乗客が少なかったことが幸いしています。



震度7の地域を運行していた電車は14本、そのうち13本が脱線していました。


「もし、阪神淡路大震災が午前8時台に発生していれば、阪神区間の鉄道の乗客だけで最悪1000人以上もの人が死亡し、負傷者は1万人を超えていた」と指摘する防災の専門家もいました。


しかし、この数字には新幹線は含まれていませんでした。



東京23区では、朝の通勤ラッシュ時には約300本もの電車が運行しており、乗客は約206万人もいます。


神戸の脱線の割合から考えても、かなりの数の電車が脱線し、また、衝突することになります。


さらに、東京都内の鉄道路線の約85キロ近くが高架になっていて、そのような箇所は、地震により落ちたり損壊する危険があるのです。



すべての電車が脱線して停止すれば、まだ被害は少なくて済むかもしれません。


しかし、脱線した電車に脱線を免れた後続の電車が衝突することも十分に考えられます。


なぜなら、東京23区のラッシュ時の電車の運行間隔は短い所で1分から2分程度なのです。


直下地震を察知してからブレーキをかけても、止まりきれる車間距離ではないのです。



もし朝、もしくは夕方の超満員状態の電車が脱線、衝突すれば被害は甚大なものになることは間違いありません。


さらに高架部分に崩壊が起こり、電車が路上に落ちるようなことがあれば、通行している人や車、家屋などに突っ込むようなことになればそれだけで大惨事となります。



東京地下で起こる恐怖のシミュレーション


地下での揺れは地表よりも小さいと言われていますが、阪神淡路大震災では、神戸高速鉄道の地下ホームの柱が押しつぶされ、天井が崩落しました。



阪神淡路大震災では、地下の土を地表から掘削して施行する「開削工法」で作られた箇所に被害が大きかったのですが、東京の地下鉄の総延長約240キロのうち、実に70%以上が開削工法となっているのです。



地下鉄の地震時における状況は、電車と地下街の被害をあわせたようなものです。


電車がうまく非常停止したとしても、トンネル内に取り残され、各駅では乗客がいっせいに出口に向かいパニックが起こります。


非常電源はついていますが、地震の揺れでそれがうまく作動するかどうかもわかりません。


もし激しい揺れで電源ケーブルの一部が断線したり、接合部が外れていれば、乗客は闇の中に放り出されることになるのです。


そこに余震天井壁の落下などが次々と起こり、さらに他の電車が衝突すれば大惨事となってしまいます。



また、火災が起これば煙が充満し、酸欠になったり、有毒ガスの発生も考えられます。


送風機が故障してうまく作動しなければ全員死亡という事態も十分に考えられるのです。

しかし、それよりも一番恐ろしいのが「浸水」です。


例えば、都営浅草線などは隅田川の下を通っています。


さらに川沿いに進み、東京湾を走っています。



もし、川や海に近い場所で地震の揺れによる地割れが起こり、地下トンネルが破壊されると、わずかな亀裂でもすさまじい水圧がかかり、短時間で破壊されることもあり得ます。


そうなると、東京湾に続く川の水が一気に流れ込んでくるのです。



そして、その水は東京の地下を網の目のように走る地下鉄全線に流れていきます。


さらに地下鉄は地下街ともつながっているのです。



都営浅草線だけではありません。


東西線、半蔵門線、有楽町線、新宿線、大江戸線なども川の下を横切り、川沿い、東京湾沿いを走るものもあります。


これらの地下鉄の一か所でも亀裂や穴が生じれば、一気に水が流れ込み、東京の地下は巨大な水槽と化してしまうのです。



また、地下には巨大な水溜めが作られているようですが、水源は東京湾とそれに続く太平洋です。


多少の時間稼ぎにはなるかもしれませんが、水没は時間の問題なのです。


【埼玉県】南海トラフ地震の被害想定 - 南海トラフ地震警戒情報