南海トラフ地震警戒情報

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現在の地震予知・予測・予報!東海地震の前兆として見られた異常な地殻変動「前駆滑り」とは!?



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予知、予測、予言、予報


自然現象には予知予測予言予報とそれぞれ似たような言葉が使われていますが、これらはすべて似ているようでまったく異なる性格を持っています。


予言というのは、「〇〇年に〇〇によって地球が滅びるであろう。」などというまったく根拠もなく発言をするもので、言い換えるとただの妄想と同じです。


このようなただの妄想はそもそも除外して、残りの3種類の「予知」「予測」「予報」の違いは何なのでしょうか?



信頼度が一番高いのが予報


予報の例として、「緊急地震速報」があります。


テレビの画面に文字スーパーとチャイム音とともに表示され、携帯電話に情報メールが配信されます。


地震計で観測したP波の解析を基に、地震の位置と規模を瞬時に測定し、より大きな揺れを起こすS波の到達と震動の予告を行います。



S波はP波より遅れて到達するため、震源から離れた場所では地震の発生からS波の襲来までに「猶予時間」が生じることを利用するのです。


これによって心の準備、子供の安全確保、火元確認など、次に来る揺れに備えるために必要最低限の準備ができます。



しかし、いまだに震源から比較的距離があっても、速報の配信が揺れの到達に間に合わない場合もあります。


また、落雷などで誤報が発せられる場合や、震源を1地点と仮定して解析するために震動到達時間・大きさに誤差が生じる場合があるなどの問題点もあります。



しかし、東海道新幹線に対する地震対策として始まったこのシステムは、相当高い信頼度の予報を発することができるものです。



地震、津波を早期に正確に予測することが人命を救う


海溝型巨大地震では、震動のみならず津波の被害も甚大なものになります。


2011年の東北地方太平洋沖地震では、震源域の近くの海域に観測点がなかったために、津波の規模や到達時間を発生直後に予測することができませんでいした。


そのことも、被害を大きくした一つの要因と考えられています。



一方、紀伊半島沖熊野灘の東南海地震の想定震源域では、平成22年から、リアルタイム地震・津波観測監視システムの運用が始まりました。


海溝型巨大地震の揺れ、地殻変動、津波などを発生直後に検知し、警報に利用するシステムです。



このシステムにより、陸域のみの観測に比べて地震の発生を10秒以上早く、しかも正確に検知することが可能になります。


また、津波に関してもこれまでより10分以上早く、しかも正確にその規模や到達時刻を予測することができます。



地震や津波では、この僅かな時間が多くの人命を救うことになります。


そのため、本来は同様のシステムが日本列島周辺のすべての海溝域に設置されなければいけないのです。



ちなみに現在では、東日本大震災を教訓に、房総沖から根室沖までにかけて「地震津波観測網」が設置されています。



現時点で地震予知は不可能


地震そのものの発生を予め知ろうとする取り組みには、主に短気予知と中長期予測の2種類があります。


短気予知は地震の前兆現象を検知し、それを基にして比較的近い将来、概ね数時間~数か月後に発生する地震の日時、場所、規模をある程度正確に予知するものです。



ある程度正確にというのは、一般的な感覚では発生時刻の誤差は数日程度で、場所については誤差50キロメートル程度、規模についてはM0.5程度が許容範囲でしょう。


しかし、このような誤差を許容範囲に入れても現在の科学技術では短期地震予知はほぼ不可能です。


しかし一方で、前兆現象を科学することは地震発生の原因そのものを探る上で非常に重要であり、今後も力を入れて取り組んでいく必要があるということは変わりません。



当事務所では、確率論的な短期、直前地震予測を実験的に行っており、それぞれの材料ごとに一定の基準に達するまで、長期間詳細な記録とともに統計データをとり、その後の地震予知に役立てるための研究を行っております。


なお、研究で得られた情報はすべて2019年6月3日より発行開始のメルマガより配信しておりますので、興味のあるかたは是非ご覧になって下さい。




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その他、地震活動の分析やブログやTwitterで発信できないような情報など配信しております。



東海地震の前兆で見られた「前駆滑り」とは!?


これまでにいくつか、地震の前兆現象として取り上げられたものがあります。


例えば「前駆滑り」とも呼ばれる異常な地殻変動があります。



1944年の昭和東南海地震の当日、偶然にも震源域近傍の掛川で実施されていた水準測量が地震発生前に震源断層がゆっくり活動したことを捉えたというのです。



このデータに基づき駿河湾沿岸に地殻変動観測網が整備され、気象庁は「駿河湾付近からその沖合を震源とする東海地震を予知できる可能性がある。」と公言しました。


しかし、もちろん可能性はあるかもしれませんが、当時の測量データは誤差が大きく、直ちに前駆滑りの有無を議論できるものではないのです。



また、大地震の前に断層の小規模な破壊が起こり、いわゆる前震が発生する可能性はあります。


しかし、ここで問題になってくるのが、日本列島のように小規模な地震が日常的に頻発する変動帯で、それと前震とを正確に判断することは相当困難だということです。


多くの場合、大地震が起きた後にその事実に気づき、「前震があった」と公表されるのです。



圧電効果による予知手法


地盤の破壊に伴って、断層周辺を構成する鉱物が圧力変化によって帯電し、その結果、異常な電流や電磁波は発生する可能性があります。


この「圧電効果」を用いた地震予知を行う方法として、例えば、ギリシャで地震予知に成功したと言われたこともあるVAN法やFM放送にも用いられる周波数の電波などの異常を捉えるものがあります。


これらの方法は現在でも一部の研究者によって試験されています。



しかし、少なくとも現時点では、電磁的前兆現象で地震を予知できると結論することは到底できません。



ラドンの観測で予知の成功事例あり?


また、科学的に前兆現象を検出する試みもあります。


地殻を構成する鉱物には微量ながら「ウラン」が含まれています。


この元素には、放射崩壊によって「ラドン」を生成する核種が含まれます。



ラドンは通常は鉱物内に捕獲されていますが、歪の蓄積によって鉱物にヒビが入ることでそこを通って外部へ放出され、断層に沿って湧出する可能性があると考えられているのです。


予知に成功したとする報告もあり、現在でも観測が継続されている地域もありますが、これも科学的な検証は十分ではありません。




このような地震前兆現象を科学的に検知し、それらを基に地震予知の実用化を目指した国家プロジェクトが、「地震予知計画」というものです。


1965年にスタートしたこの計画は、第7次まで通算33年間にわたり実施されました。


投入された予算は、文武科学省の発表によると総額2000億円に及ぶとされています。


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