南海トラフ地震警戒情報

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ペルーで地震が起きると半年以内に日本でも地震が起きる!?南海トラフ地震が起きる可能性は?


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5月26日ペルーでM8の地震が発生


米地質調査所(USGS)によると、南米ペルー北部で、26日午前2時41分(日本時間26日午後4時41分)頃、マグニチュード(M)8・0の地震があった。

震源は、ペルー北部ラグナスの南南東約80キロの地点で、震源の深さは110キロと推定される。米ハワイの太平洋津波警報センターによると、津波の恐れはない。

ロイター通信によると1人が死亡し、少なくとも11人が負傷した。学校や病院などの建物にも被害が出ているという。
(Yahoo!ニュースより引用)



ペルーで地震が起きたら半年以内に日本で地震が起きる?


ペルーでの地震を受けて、オカルトサイトを中心にあらゆる曖昧な情報が拡散して人々に不安を与えています。


それに伴って、当Twitterアカウントにも複数件お問い合わせがありました。


TwitterのDMから頂いた皆様のお問い合わせ内容は「Q&A」として、同じような疑問を持った方のためにも6月3日より配信開始のメルマガに記載しております。



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その中の一つを今回は記事にさせていただきました。


わかりやすく画像まで添付して、お問い合わせ頂きありがとうございます。


たくさんの人達の不安、疑問を理解することができました。


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回答がこちらになります。



例えば、何日に○○が起きるという「予言」には全く根拠もなく、当然信憑性もないことは分かると思います。


まず結論を言うと、そのような「予言」とほぼ同じ類いのものだと言えるでしょう。



まず理解していただきたいのは、ネット上にはアクセスを集めるために、あたかも信憑性があるかのように根拠のない情報を上手くまとめた記事がたくさん存在します。


そういった情報に人は惑わされ、拡散されていき、不安になった人達はまずどのような行動に出るでしょうか?


おそらく現代人であれば大半がインターネットを開き、「ペルー地震」というワードで検索するでしょう。


すると、大量の検索とアクセスによって、Google検索では皆の不安要素の詰まった記事が最上位に表示されてしまいます。


結果、さらに大量の人達に誤った知識が行き渡ることになります。



このようなインターネットが生み出す「不安の循環」という現象を頭に入れておけば、誤った情報に惑わされることは少なくなります。



では、本題に戻りますが、まずそちらの画像を見る限り、根拠として主張される部分は「ペルーで大きな地震があったら半年以内に日本でも地震が起こることが多い」というところにあると思われます。


たしかに、事実としては当てはまっているかもしれません。


しかし、それだけでは、日本で起きた地震がペルーで起きた地震と関連があるという一番重要な部分の根拠がまったくないのです。



インターネットでペルーの地震について詳しく調べてみると、もしかしたら出てくるかもしれませんが、ここでは日本と同じく頻繁に地震が発生する場所で、時にはM8やM9の巨大地震も発生しています。


とすると、南海トラフ地震が発生したときから数ヶ月遡ってみるとペルーやその周辺で比較的大きな地震が発生していた、というケースは確立論的に高くなります。


つまり、「ペルーで地震が起きて3ヶ月以内に南海トラフ地震が発生したケースもある」ということに関しては、事実上は否定できなくても、ペルーで地震が起きたことに関連して、南海トラフ地震が起きたということにはならないのです。



次に「半年以内に日本で地震が起きるケースが非常に多い」という点に関しては、日本列島の地震の頻度を見れば簡単に説明できます。


先ほど述べたようにペルーでも地震は頻繁に発生しますが、日本の地震の頻度は「M6」の地震でいうと平均して年に10回~11回は発生しています。


これは、毎月起きてもおかしくないような数値です。



そして、今回頂いた画像に書いてあるのは「半年以内に日本で地震が起きるケースが非常に多い」ということです。


半年以内という期間を設けてしまうと、起きないことのほうが稀です。


どれだけ根拠のないことを言っているのかわかるかと思います。



また、もっと規模を大きくしてM7の地震はというと、Mは1大きくなるごとに発生頻度が10分の1になるという研究結果があります。


ということはM7の発生頻度は平均して年1回程度ということになります。


平均年に1回発生している地震が半年以内に発生する可能性を単純に考えると、起きる確率と起きない確率は同じということになります。



ここでの「日本で発生する地震」の規模の範囲がどの程度なのかはわかりませんが、少なくとも「M7.0以上のすべての規模の地震」を指しているのであれば、半年以内に日本で地震が起きない確率のほうが高くなります。


また、M6.0以上やM6.5以上となれば「ほぼ起きる」と言えるほどの確率になります。



なので、今後半年以内に日本列島のどこかで比較的大きな地震が発生する可能性は確率的には高いですし、M6程度の地震に関しては数回起きるかもしれません。


しかし、発生したからといってそれは決してペルーの地震とは関係がないということは、ご理解頂ければ幸いです。


地震現象はある法則に基づいて発生している - 南海トラフ地震警戒情報