南海トラフ地震警戒情報

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大地震が発生したからといって歪が解消さえれるわけではない!?むしろ危険が高まったと考えるべき!?


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プレートの沈み込みに関連して火山が形成される


火山とは、地球の内部で発生したマグマが地表近くもしくは地表まで上昇することで形成された山です。


マグマが溶岩流などとして噴出すると火山特有の地形を形成する場合が多いのです。



しかし、古い時代のものでは浸食などによってこのような特有の地形が失われたり、逆に火山ではないのに、一見火山のような地形を成すことがあります。


このような古い山体は「火山」とは呼びません。



一般的に火山と分類されるのは、最も新しい地質時代である約260万年前以降に形成され、火山特有の地形をなすものです。



日本列島には約250もの火山があります。


プレートの沈み込み帯では、ほぼ海溝に沿って火山が分布するのが特徴です。


これは、火山あるいはマグマがプレートの沈み込みと密接に関連して作られていることを示しています。



プレートの沈み込みに関連して地震が発生する


プレートの沈み込みは火山を形成させるだけではなく、時には巨大地震も引き起こします。


日本列島では、千島海溝、日本海溝、伊豆・小笠原・マリアナ海溝、南海トラフ、琉球海溝などでこれまでに数えきれないほどの地震が起きてきました。



たとえば、近代的な地震観測が行われるようになった1885年から2005年までの120年間には、日本列島周辺だけでマグニチュード6以上の地震は1300回以上起こっています。


1年あたりで考えると11回以上、ほぼ毎月1回というペースで発生していることになります。


ちなみに東日本大震災が起きた2011年は、マグニチュード6以上の地震が3月だけで77回も起きています。



震度とマグニチュード


いつも読んでくれている方は、理解していると思いますが、「マグニチュード」について、もう一度詳しく触れておきます。



まず、私たち人間が地震の揺れを感じたとき、その揺れが大きいのか小さいのかを表すときに使うのが「震度」です。


たとえば、「M7の揺れを感じた」という説明では、いったいどの程度揺れたのかがわかりません。


マグニチュード7といえば大きな地震が起こったということは認識できますが、どれぐらい揺れたのかは揺れを感じた場所、震源地、その土地の地盤などによって大きく異なるからです。


同じマグニチュード7の地震でも、場所によって強く揺れるところもあれば、あまり揺れを感じないところもあります。


そこで、それぞれの場所での揺れの強さを表したのが「震度」なのです。



震度は0から7まで、そのうち5と6に関してはそれぞれ弱、強とに区分されて合計10段階で表されます。


しかし、この震度だけでは地震そのものの大きさを表すことはできません。


そこで使われるのが「マグニチュード」という指標で、地震本体の強さを数字で表します。



大地震が起きたからといって歪は解消されない!?


マグニチュードは1大きくなるとエネルギーが32倍に、2大きくなると32倍×32倍で約1000倍になります。


マグニチュード6の地震が直下で発生すれば地上では簡単に震度7の揺れを観測します。


マグニチュード7となると、その地震の32倍も大きい地震なのです。


しかし、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の規模はマグニチュード9です。


マグニチュード6の約3万2000倍、マグニチュード7の大地震のさらに1000倍ものエネルギーで発生した地震なのです。



ここで注目したいのが、M7とM9ではエネルギーが1000倍も違う。という点です。



そもそもM1あたりのエネルギーすら曖昧だと思います。


そこで、エネルギーを比較するときによく用いられるTNT火薬で換算すれば、イメージしやすくなります。



たとえばM1の地震を引き起こそうとした場合に必要なTNT火薬の量はわずか「約450グラム」程度です。


M2=約150キロ
M3=約450キロ
M4=約15トン
M5=約480トン
M6=約1万5000トン
M7=約48万トン
M8=約1500万トン
M9=約4億8000万トン



このような地震のエネルギーとマグニチュードの関係を見てみると、重要なことがわかってきます。


それは、例えば、M9の地震を引き起こす可能性のある領域でM8の地震が数回起きたからといって、M9の地震が起こる可能性は依然残る、ということです。




例えば、南海トラフの地下に4億8000万トンものTNT火薬があることをイメージしてください。


いつそれが爆発してしまうのか、心配しています。


そして、ついに南海トラフの地下で爆発が起こりM8の地震が発生しました。




どうでしょうか?


このM8の地震で、南海トラフの歪が完全に解消できたとは言えないはずです。


まだ南海トラフの地下には、4億6500万トンものTNT火薬が残されているからです。



むしろ、一部のTNT火薬が爆発したことにより、それをきっかけに残りの4億6500万トンの火薬が一気に爆発する可能性のほうが高いのです。



東日本大震災が起きる前にはM7の大きな地震が発生しています。


その時に、ある専門家が「今回の地震によって一部歪がとれたため、連動型の大地震が起きる可能性は低くなった」と発表しました。




この専門家の見解を想像すると、おそらく、3つの大地震が同時に発生することで、それが合わさって巨大地震となる。


そのうちの1つの大地震が既に起きたため、残された2つが連動する可能性はあるが、今後3つが連動して超巨大地震となる可能性は低くなった。



ということではないでしょうか。



しかし、それでは考えが甘すぎたのです。


その理由は、TNT火薬に例えたことで、大まかには理解ができたと思いますが、もう少し現実的な考えをしてみましょう。



断層が起こる地殻内の岩石の平均的な物性を用いることで、それそれのマグニチュードに対応する地震断層の規模や変位量などを見積もることができます。


つまり、マグニチュード9の地震を引き起こすのに必要な断層の面積などがわかるのです。


例えば、マグニチュード7の場合は、平均的な断層の変位量を2メートルとすると、断層面の面積は332平方キロメートルになります。


それに対してマグニチュード9の地震だと、3万3200平方キロメートルとなります。


もっと細かくいうと、長さ500キロメートル、幅66キロメートルの大断層が20メートルも一気にズレることになるのです。



ただ、わかりやすくこの面積のみを使って説明します。



例えば東北の沖合に3万5000平方キロメートルの地震を引き起こす可能性のある断層面があるとします。


そのうちの大半、3万3000平方キロメートルが割れてしまうとマグニチュード9の超巨大地震が起きてしまいます。



そのような場所で、およそ330平方キロメートルが割れて、マグニチュード7の地震が発生しました。


割れずに残った断層面は、3万4670平方キロメートルです。


依然マグニチュード9の地震が発生する可能性が全然残っています。


むしろこの330平方キロメートルが割れたことをきっかけに周りが一気に割れてしまうことが考えられます。




このような状況で、「巨大地震が起きる可能性が低くなった」と言うのは根拠がなさすぎるのです。


結果として、その後、実際にマグニチュード9のしたのです。


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