南海トラフ地震警戒情報

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東日本大震災や阪神淡路大震災などの大地震直後に報告された前兆現象の信憑性は!?


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東日本大震災の前兆現象


大地震が発生するたびに、ネットやマスコミで必ず「前兆現象があった」と話題になります。


東日本大震災直後にも、このような後出しジャンケンのような言説が飛び交いました。



たとえば東京大学地震研究所では、2月中旬から活発化した地震活動が南進して震源に近づいていたという点を前兆と語っていました。



東京大学地震研究所の報告によると、以下のようなことがわかったと言います。



東北地方太平洋沖地震の震源のほぼ北側約50キロで2月中旬から地震活動が活発化していました。


そこで起きていた地震が徐々に南進して、3.11の震源に近づいていたということがわかりました。


さらに3.11の本震発生までの最後の2日間は、近付く速度がそれ以前の6倍になっていたのです。



さらに、海側のプレートが陸側に沈み込む境界で起きた本震までの一連の地震を解析しました。


その結果、宮城県沖の震源の北北東約50キロで2月16日にM5.5 の地震が発生し、その後、3月上旬にかけて、M2~M4程度の約80回の地震が日本海溝と並行に南西方向へ進むように起きたことがわかりました。


さらに延長線上で3月9日にM7.3の地震が発生し、本震発生までの51時間に約250回の地震が本震の震源に近づくように起きました。



これらの地震の震源が移動する速さを算出したところ、判明しただけで3月9日までは1日1.6キロだったのに対し、最後の51時間では同10キロと大幅に速まっていました。


過去10年の宮城県沖の地震活動では一定方向に進む今回と同様な現象は見られませんでした。


前兆かどうかは断言できませんが、特異な活動であったことは間違いありません。



こうした観測事実があったとしても、それが明らかになったのが地震が発生した後では意味がありません。



また、3月9日に発生したM7.3の地震について、東北大地震・噴火予知研究観測センターでは、「大地震との関連性はなく、むしろこの地震により大地震発生の危険性が減った」と断言していました。



本震発生の1日前の3月10日には、日刊紙には以下のような文章が掲載されました。



三陸沖を震源に宮城県北部で震度5弱の揺れを観測した9日の地震について、東北大地震・噴火予知研究観測センターの××教授は、予想される宮城県沖地震との直接の関連はないとの見解を示した。


一方で、震源を含むアスペリティ(固着域)が、想定震源域と連動するエリアに重なることから、宮城県沖地震で複数の断層面が同時に滑る「連動型」の危険性が下がったとも指摘した。



同じ地震について、東京大学では発生後に「あれは前兆だった」と言い、東北の研究所では発生前に「関連性はない」と真逆の事を言っているのです。



そもそも、M7.3という規模の地震が発生したら、普通であれば、その後の誘発地震を警戒しなければいけません。


しかし、それを「この地震により大地震発生の危険性が減った」というのはおかしすぎるのです。


マグニチュード9クラスの超巨大地震が発生してもなお、東北地方の沖合では大地震の危険性は高まっているのです。



阪神淡路大震災の前兆現象


東日本大震災だけではなく、熊本地震や阪神淡路大震災などでも新聞やネットで「前兆」という言葉が飛び交いました。


例えば、阪神淡路大震災直後には次のような情報が見られました。




・前震と思われる地震活動が見られていた。


・前兆とみられるマグニチュード1.5~3.0の微小地震が4回発生していた。


・発生する直前に特定周波数の電磁波が急増する前兆現象が起きていた。


・オーロラのような光が走った。


・温泉の源泉から白濁した湯があふれた。


・冬眠中のヘビが地中からでてきた。


・地下水のラドン濃度が急激に平常の20倍にも達した。


・地震雲がでていた。


・2か月前から地下水の流量が増えていた。




しかし、これらはすべてただの事実を伝えているものに過ぎません。


発光現象や動物の異常行動があったのが事実だとしても、地震との因果関係があるかどうかはまったく証明されていないのです。



しかし、その記事を見た一般人は「地震と因果関係がある前兆現象かもしれない」と信じてしまうのです。


しかし、詳しく研究すればするほど因果関係が否定されていっているのが事実です。



このような後出しジャンケンは、地震前に偶然起きた現象を、地震が起きた後にかき集めてきただけなのです。


例えば、今どこかで大地震が起きても、1週間後に起きても、1か月後に起きても、その数日前から起きたそれっぽい現象をかき集めれば必ず複数の前兆現象っぽいものが見つかります。



そもそも、本当にこれらが顕著な前兆現象なのであれば、どこに起きる地震も予知ができるはずです。


しかし、唯一予知できる可能性があるのはどうやら南海トラフ沿いの地震だけらしいのです。


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