南海トラフ地震警戒情報

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富士山と並んで危険な箱根山の噴火!3.11以降活発化する東北の火山活動!

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富士山と並ぶ危険な火山「箱根山」


富士山から約25キロメートルほどしか離れていない、箱根山も活火山です。


富士山と同じく、伊豆半島がプレートに載ってやってきて、日本にくっついてから噴火してできた火山です。



箱根山はこれまで、約3000~3200年前と約2000年前に1回ずつ、そして12世紀後半~13世紀の間に3回と、計5回水蒸気爆発を起こしたことが知られています。


このうち最後の噴火活動は鎌倉時代でしたが、文献資料からは箱根山の噴火記録は見つかっていません。


おそらく今と違い、昔は箱根にはほとんど人が住んでいなかったことが理由だと考えられます。



なかでも約3000~3200年前の噴火は特に大きかったことが地質学の研究からわかっています。


このときの噴火では中央火口丘の神山の北側が山体崩壊を起こして冠ヶ岳が作られました。


また火砕流が外輪山の内側を埋めて、仙石原を作り、芦ノ湖を作りました。


さらに火砕流は外輪山の西側を占めている長尾峠を越えて外輪山の外側にまで流れ出しました。


さらにその前には箱根山の噴火から出た火砕流が、何度か30キロメートル近く離れた神奈川県の大磯や50キロメートルも離れた横浜まで達したことがわかっています。



東北地方太平洋沖地震直後から活発化した地震活動


じつは東北地方太平洋沖地震直後、中央火口丘の南側にある箱根駒ヶ岳から芦ノ湖付近、外輪山の北端にある金時山付近、大涌谷北部など各地での地震活動が活発化しているのです。


以前から、大涌谷では日常的に火山ガスが噴き出していました。


大涌谷だけから出ていたこの火山ガスが東北地方太平洋沖地震以来、近くの林からも出始め、山林が枯れたのです。



また箱根山では火山性の群発地震も多いです。


大抵は小規模なものなのですが、中には大きな地震も起きます。


たとえば2013年の春には震度5の地震が起きて箱根ロープウェイが停止しました。


箱根山も富士山同様、過去の噴火の前にどのような前兆があったのかが知られていません。


富士山と同じく地震観測や地殻変動の観測も行われていますが、閾の値がわからないのです。


観光客が多く集まる箱根山で突然噴火が起これば、当然大災害になってしまうことは間違いありません。


富士山と同じ、とても危ない火山のひとつなのです。



東北地方の危険な火山


日本でいつ噴火しても不思議ではない危険な火山は富士山や箱根山だけではありません。


東北地方では、福島県と山形県の県境にある吾妻山で近年火山性地震が増え、火山性微動も観測されています。


吾妻山は気象庁の24時間常時観測対象火山のひとつで、2014年12月に継続時間の長い火山性微動が発生したほか、火山性地震は増加する傾向にあります。


傾斜計でも火山の膨張が確認されたため、気象庁は噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。


また、その後も2015年1月頃に火口の直下付近で火山性地震が急増しました。


つまり、いつ噴火しても不思議ではない状態なのです。



吾妻山では過去に少なくとも6回以上の水蒸気爆発やマグマ噴火を起こしたことが、歴史の記録や火山灰の堆積などからわかっています。


また、1893年~1895年に小規模な水蒸気爆発が起きて 、調査中だった地質調査所職員2名が亡くなったことがあります。



他にも秋田焼山、秋田駒ヶ岳、岩手山、安達太良山、磐梯山なども噴火警戒レベルが設定されています。


そのうち秋田焼山は麓の直径が約7キロメートルある成層火山です。


1950年頃には硫黄の採掘が盛んになって月に800トンも産出するなど、火山性の鉱物が多い火山です。


火山性ガスによる登山者の事故が起きて以来、いまでも登山道以外の立ち入りが禁止されています。



秋田駒ヶ岳は秋田県と岩手県にまたがる活火山で、有史時代の噴火は4回あったとされています。


近年では、1932年と1970~1971年の2回の噴火がありましたが、幸い人的被害はありませんでした。


ここでは、水蒸気爆発しか知られていませんでしたが、1970~1971年の噴火では、それまでと違い、ストロンボリ式噴火を反復して溶岩流を出しました。


ストロンボリ式噴火とは、粘性の低いマグマによる比較的小規模の爆発で、赤熱した溶岩片や火山弾を周期的に放出するものです。


その後、2003年から山頂部と北西山腹で低周波地震を含む群発地震が起きました。


また2005年には地熱活動が活発化して地温が上昇したり、噴気の場所が増えたりしました。


このように火山活動が活発化している傾向が見られたため、2009年に24時間監視の火山から格上げされて、初めて噴火警戒レベルが導入されました。



福島県中部にある安達太良山も数万年前まで、マグマの噴出を繰り返す活動が活発な火山でした。


最後のマグマ噴火があったのは約2400年前です。


その後次第に沈静化して、ときどき小規模なマグマ水蒸気爆発を繰り返す程度になっていました。


しかし、19世紀から安達太良山の火山活動は再び活発になりました。


1899年の水蒸気爆発から始まり、翌1900年には大規模な水蒸気爆発を起こして火砕流が出ました。


これが西側斜面の泥尻鉱山を襲い、死者72名を生んだ大惨事になってしまいました。



その後も1997年に、火口内に硫化水素ガスが出てきて死者4名を生みました。


そして1998~2003年には地熱の活動が活発になり、1999年に泥水が噴出し、高さ300メートルの噴気を観測、また2001年には新たな噴気孔が見つかるなど、噴気活動も活発になりました。


安達太良山も2009年に24時間監視の火山から格上げになり、噴火警戒レベルが設定されました。



311以降活発化になっている草津白根山


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関東、中部地方にも火山は多くあります。


御嶽山が噴火後に噴火警戒レベル3となりましたが、そのほか草津白根山と、三宅島が噴火警戒レベル2になっています。



草津白根山は群馬県にある標高2160メートルの活火山で、山頂付近は白っぽい山肌がでています。


これは1882年の噴火以前には火口付近まで広がっていた緑が噴火で消えてしまったためです。


草津白根山はこれまで頻繁に噴火を繰り返してきました。


噴火は山頂周辺で起き、近年の噴火活動はすべて水蒸気爆発でした。



1932年の水蒸気爆発では、死者が2名出たほか、山上施設も破壊され、火山泥流が出て火山灰も降りました。


1976年には小規模な水蒸気爆発があったほか、近くで滞留していた火山ガスを吸って登山者3名が亡くなるという事故が起きました。


最近では2009年にごく小規模な火山灰の噴出が起き、その後火口内で新たな噴気が確認されるなど、火山活動が活発してきています。


また、東北地方太平洋沖地震以降、湯釜の北約3キロメートルのところで地震活動が活発化しているのも、今後の噴火活動の不安材料となっています。



いまだ有毒ガスを放出する那須岳


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栃木県にある那須岳も同じく、24時間監視の火山から格上げされて噴火警戒レベルが設定されました。


ここでは1408~1410年にマグマ噴火があり、溶岩流や泥流や火砕流が出て、死者180余名を出しました。



近年では1953年、1960年、1963年に水蒸気爆発を起こしていますが幸い人的被害はありませんでした。


その後は噴火はありませんが、群発地震が1977年、1985年、1986年に起きるなど活発な火山活動が続いています。


また、この火山からはいまでも有毒な火山ガスが出続けています。


近づく生き物を殺してしまうことで有名な観光名所「殺生石」は公園になっていますが、そのすぐ近くは火山ガスのために立ち入り禁止になっています。


気象庁の「噴火警戒レベル」はあてにならない!レベル1でも噴火が起こるのはなぜか!? - 南海トラフ地震警戒情報