南海トラフ地震警戒情報

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いつ起きても不思議ではない!富士山が噴火すると何が起こるのか!?


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最も噴火が恐れられる「富士山」


活火山の中で最も噴火が恐れられているもののひとつが「富士山」です。


富士山は典型的な成層火山です。


過去の何度もの噴火で出てきた火山灰と熔岩が互層になっています。


つまり、お菓子のバウムクーヘンのような作られ方をしてきた火山なのです。



この富士山ですが、現在わかっているだけでも過去に何十回も噴火を繰り返してきています。


たとえば平安時代は400年間ありましたが、はじめの300年間で富士山は10回も噴火をしています。


富士山は様々な形で噴火を繰り返してきています。


場所も山頂であったり、山腹だったりとさまざまです。


1083年に爆発的な噴火があり、1033年には熔岩が大量に流れ出る噴火があり、また火砕流が出る噴火もありました。


噴火の途中でマグマの成分が変わったこともあります。



いままでの歴史上の噴火で、特に大きな規模の噴火だった富士山の三大噴火は「延暦噴火」、「貞観噴火」、「宝永噴火」です。


このうち貞観噴火は富士山の北の山腹から大量の熔岩を噴出させました。


そして、いまは青木ヶ原の樹海が広がっている場所の下に大きな熔岩原を作り、また富士五湖を作りました。


一番近年の噴火である宝永噴火は、富士山の南東山腹から噴火しましたが、この1707年の宝永噴火以後、富士山は噴火していません。


現在まで約300年間という、富士山の噴火歴の中でも異例の長さです。


世界的にみても、長い休止期間のあとの噴火の規模は大きかったことが多いです。



地球物理学的にも、富士山がこれからも永久に噴火しないことはあり得ません。


1707年の宝永噴火以来活動を休止しているようにみえますが、小さな地震は毎月数十回も観測されていますし、地下のマグマ溜まりもこれまでと変わりありません。


富士山はいつ、どのように噴火しても不思議ではない状態の火山なのです。



富士山が噴火したらどうなるのか?


富士山は年間を通して登山客が多く、夏は夜でも数千人の登山客が登っています。


また、富士山の周囲には数多くのリゾート施設やレジャー施設が集まっています。



もし富士山が噴火したら溶岩流や火砕流などで、登山客はもちろん、近くの市町村にも大きな被害が出ることが予想されます。


それだけに限らず、新幹線や東名高速道路にまで被害を及ぼす可能性が高いです。


つまり、東西日本が分断されてしまうかもしれないのです。



わずか1ミリの火山灰で首都圏は大混乱


日本の上空には偏西風という強い西風が常に吹いています。


このため噴火で噴き上がった火山灰は主に東に飛び、120キロメートルしか離れていない東京をはじめ、首都圏に多くの火山灰が降ることになります。


鹿児島市では比較的火山灰に慣れています。


しかし、そのような地域と違い、首都圏は火山灰が少しでも降ると大きな影響が出ると考えられているのです。



火山灰がわずか1ミリ積もっただけでも道路や滑走路の白線が消えたり、鉄道の線路の切り替えができなくなったりして、交通は大混乱し、空港も閉鎖されます。


また、電線がショートして送電がとまり、雨が降ると道路は滑りやすくなり事故が多発、電線にくっついた火山灰が水を含んで重くなり、電線が切れる可能性も考えられます。



火山灰は人体への影響も大きいです。


火山灰が0.1ミリ降っただけでもぜんそく患者の43%が症状が悪化したという報告もあります。


数ミリの火山灰が降ると、のど、鼻、目に異常を訴える患者が急増するでしょう。



また、コンピューターやハードディスクなど精密機械に火山灰が入ると動作しなくなります。


現代では多くのものがコンピューターで制御されているため、たとえば電気だけではなくガスや水道の供給や、多くの産業活動も影響を受けてしまう可能性が高いのです。



1707年の宝永噴火の火山灰は偏西風に乗って、今の首都圏に10~30センチも積もりました。


関東地方に厚く、また広く分布している関東ローム層は、いままで富士山や浅間山が過去繰り返してきた噴火の火山灰なのです。


富士山で今後どのような噴火が起きるのかはわかりません。


噴火口が山頂なのか、東西南北どこかの山腹なのかによっても噴火の影響は大幅に変わってきますし、山体崩壊が起きたり、溶岩流が出たりすればさらに影響は大きくなります。



富士山の地下で起きている地震


富士山の周囲では噴火を予測するために、地震や地殻変動の観測が行われています。


地震の観測は1995年から行われてきており、富士山の下では普通の地震のほかに「低周波地震」も起きていることがわかりました。


低周波地震は普通の地震よりはずっと地震動の周期が長く、ゆっくりした揺れの特別な地震で、ほかの火山地帯でも観測されることがあります。



東日本大震災の報道に埋もれて知らない人も多いですが、実は、2011年の東北地方太平洋沖地震の4日後に、富士山直下でマグニチュード6.4の大きな地震が発生しているのです。


静岡県の地元では震度6強の強烈な揺れを観測しましたが、幸い被害はありませんでした。


東北地方太平洋沖地震の誘発地震だと考えられ、一部の研究者からは富士山噴火の誘発も十分にあり得ると言われていたのです。



また、低周波地震については、富士山の地下でずっと起き続けています。


だいたい月に数回~50回程度観測されています。


この低周波地震が2000年の後半から2001年にかけて急増し、月に200回を超えたことがありました。


学者や地元住民に緊張が走っていましたが、結局、2001年の後半には何事もなくおさまり普通の状態に戻りました。


このときに富士山の地下で何が起きていたのかは、現在でもわかっていません。



富士山観測の大きな問題


富士山ではあらゆる手法を使って、地震や地殻変動の観測が行われています。


それらのデータを見ると、富士山の山体膨張は年々確実に進んでいます。


そして、特に2006年後半からは、その変化が加速しているようにも見えます。


しかし、この富士山の観測には大きな問題があるのです。



それは、観測の結果がどのくらいまで達すると噴火を起こすのかという閾の値がわかっていないのです。



たとえば、北海道にある有珠山では、過去7回の噴火の様子とその前兆が知られています。


しかし、富士山の場合には直近の噴火である約300年前の噴火ですら、どういう変化や前兆があったのかというデータが全くないのです。


現在、かなり精密な観測がされていますが、それがどのように変化したら噴火するのかという閾がわかっていないのです。


噴火までまだ余裕があるかもしれないし、すでに噴火寸前の状態なのかもしれないのです。



これまでに富士五湖のひとつである河口湖で異常な水位の低下があったり、富士山北側にある林道に大きな亀裂が入ったり、北側にある氷穴で昔より氷が溶けたり、西南の山麓で多量の地下水が地上に噴き出したり、といったいくつかの異変が報告されています。


しかし300年前の噴火の前にも、このような現象が起きていたのか、起きていたとしてもそれが前兆だったのかもわからないのです。


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