南海トラフ地震警戒情報

Twitterにて減災活動、情報発信を行っています。@T1ZEg2jynaj9lQ7


日本から「四季」が消えるかもしれない!?気候とプレート運動の関係


f:id:tsukasa-fp:20190416044428j:plain



プレート運動が気候を変える?


火山活動やプレートの動きは、地形を作るとともに日本の季節や気候にも大きな影響を与えています。


たとえば日本海沿岸の冬の降雪と、関東地方の強い空っ風はそのひとつです。


北西からの風が卓越ふる季節風が、大陸から入ってきて日本海の上空を通るときに湿った空気を吸って多湿な雲となり、日本の高い山にぶつかって日本海沿岸から山岳地帯にかけて大量の雪を降らせます。



日本海沿岸から山岳地帯にかけての多雪と湿った冬、雪を落としたあとの空っ風をもたらす関東の乾燥した冬という気候の対比は、この山の分布が作っているものですが、このような構図は本州中部には限りません。


北海道でも石狩地方や留萌など日本海岸で冬の雪が多く、帯広や釧路など北海道の東側では雪が少なくて乾いた寒さが続くのも、本州の構図と同じものなのです。



日本に梅雨があるのはプレート運動によるもの


このようにプレートの動きによって地形が変われば、気候にも大きな影響が及びます。


日本の初夏を象徴する「梅雨」もプレートとかかわっています。


そもそも梅雨は日本や中国に特有の気象ですが、ずっと西にあるヒマラヤ山脈やチベット高原が梅雨を生んでいるのです。


これらの高地は、インドを載せたインド亜大陸がユーラシアプレートに衝突したために作られたもので、現在でも度々大地震を引き起こしながら高くなり続けています。



梅雨は、このヒマラヤ山脈やチベット高原によって偏西風の流れが変えられることによって、中国東部から日本にかけて起きる現象なのです。


偏西風は世界中の中緯度地帯をいつも西から東へ吹いている上空の強い風です。


たとえば東京から英国ロンドンに飛んでいるジェット旅客機の往きと帰りの所要時間が1時間以上も違うのはこの偏西風のせいなのです。


2015年1月に英国航空の双発ジェット旅客機が、米国ニューヨークからロンドンまで通常6時間40分ほどかかるところを、5時間16分という記録的な短時間で到達したというニュースがありました。


これも偏西風にうまく乗ったことが原因で、最大で時速約322キロの強力な追い風となった偏西風に押されて、対地速度は音速に近い時速約1200キロになったといいます。



この偏西風は、冬の間はヒマラヤ山脈やチベット高原の南側を流れています。


春になると北上して、梅雨の時期になるとヒマラヤ山脈やチベット高原にぶつかるようになります。


ヒマラヤ山脈やチベット高原に衝突すると、偏西風は南北に分断されて分流し、それぞれが東アジアを横断して、再びオホーツク海付近で合流します。


風が合流するということは空気が集まることですので、空気が重くなり、下降気流が生まれて高気圧が作られます。


この高気圧と日本の南にある小笠原高気圧の間に作られるのが梅雨前線なのです。



日本人の生活が大きく変わるかもしれない?


地球温暖化でチベット高原などの気温が上昇すると、いままで続いてきた構図が狂い、偏西風が蛇行しやすくなって梅雨の時期や降水量が変わるのではないかと言われています。


また、地球温暖化は冬の寒気の流入や春や秋の低気圧の勢力や進路なども左右して、日本周辺の気候や季節の変化に大きな影響を与える可能性があるという研究結果もあります。


もし、地球温暖化がこのまま進むようであれば、安定した温暖な気候で季節の移り変わりを楽しんでいた我々日本人の生活も大幅に変わってしまう可能性があるのです。



日本に軟水が多い理由


火山活動やプレートの動きは、日本の地形や気候を変えるだけでなく、ほかにも日本人に様々な影響を与えてきました。


例えば、狭い国土に険しい山がたくさんあるため、日本の川は短くて急です。


昔、はじめて日本の川をみた外国人はその流れの激しさに驚き「これは川ではなく滝だ」と言っていたという話もあります。


つまり、日本の川は山地に雨が降ってから海に流れ下るまでの距離も時間も短いのです。


そのため多くの水力発電所が日本各地で作られました。



また、川が短いと周りの岩石からカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが溶け込む間もなく水が流れるため、これらの金属イオンの含有量が少なくなります。


日本の水の多くが「軟水」なのは、これが理由なのです。



火山は天然の浄化装置


軟水は、石鹸の泡が立ちやすいほか、和食やコーヒー、お茶などの水として適しています。


また、噴火によって作られた火山の山体は、大量の水の「天然の浄化装置」にもなります。


雨水が火山体の中を伏流水として通ることで漉されて綺麗になってから火山の麓から大量の湧き水として出てきます。


浄化されているうえに、温度も年間を通して一定なので、人間が使ったり飲んだりする水としても適しているのです。



また、地下水の温度はその土地の年間平均気温になります。


つまり東京では約15度、札幌では約7度になります。


これは年間の気温変動がせいぜい地下数メートルから十数メートルにしか染み込んでいかないということに由来しています。


火山の噴火やプレート運動が日本にもたらした恩恵 - 南海トラフ地震警戒情報