南海トラフ地震警戒情報

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日本の地形ができるまで!活断層を掘削して大地震を引き起こした例!

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日本海拡大の謎


もともと日本は大陸の一部でした。


いまから約2000万年前、ユーラシア大陸の東の端の部分に急にひび割れが走り、そこに海水が流れ込むことで海峡のように狭い日本海ができました。


そうして大陸から分かれた島が日本列島なのです。



その後、日本海は約500万年の間、広がり続けました。


また、日本列島が折れ曲がって「く」の字になっているのは、日本海の拡大が一様ではなく、中央付近で大きかったからです。


しかし日本列島を現在の位置と形にした日本海の拡大は、約500万年という地球の歴史ではごくわずかな期間で突然止まってしまいました。


もし日本海の拡大がもう少し前に止まっていたら、いまの日本はなかったでしょう。


逆に日本海の拡大がもっと続いていたら、私たちはヤシの木の下で腰ミノを着て過ごしていたかもしれません。



世界にはかつての日本海のように、今現在、海峡が拡大している場所があります。


例えば南極海のブランズフィル海峡では、狭い海の下から上がってきたマグマが海水によって冷やされて新しい海底を作ることで、海を押し広げていました。


かつての日本海でも同じような現象が起きていたと考えられますが、なぜその拡大が突然止まったのかについては解明されていません。



地球の内部構造


地球は私たちがよく目にする鶏の卵によく似ています。


卵はご存じの通り、硬い殻が表面を覆っており、中には白身と黄身があります。


地球でいえば「殻」がプレートにあたり、地球の中では一番硬い岩です。


卵の殻と同じように地球の表面全体を覆っているのです。


このプレートの厚さは30~150kmほどで、卵の殻の厚さを地球の大きさに引き直したものと同じくらいです。


大きく違うのは、地球の殻はいくつにも割れていて、お互いに動き回るということです。


大きなプレートだけでも7つ、小さなものは数十にも分かれています。



プレートの下には「白身」であるマントルがあります。


これも個体の岩ですが、温度が1000度以上と高いために、プレートよりもずっと軟らかく、長い時間をかけて流動します。


つまり、プレートが地球の上を動き回って地震や火山噴火を起こすのは、プレートの下にあるマントルがプレートを載せて動いているからなのです。



そして、卵の「黄身」にあたるのが「核」になります。


核は溶けた金属の球で、温度は約4000度以上になります。


この核の中には強い電流が流れているため、強い電磁石となった核が地球の磁場を作っているのです。


また、この磁場の強さが変わったり、南北が逆転したりする現象がいままで繰り返されてきましたが、そのメカニズムはわかっていません。



噴火も地震もプレートの動きが生み出す


プレートの動きを論じる学説が「プレート・テクトニクス」で、火山や地震をはじめ、大陸の移動についても、このプレート・テクトニクスで説明することができるようになりました。


プレートが動く速さは毎年1センチから10センチほどです。


太平洋プレートは西北西方向に毎年約8センチ、フィリピン海プレートは北北西方向に約4センチずつ動いています。


こうしてどんどん潜り込んでいく海洋プレートが深さ約90~130キロメートルに達したときに、プレートの上面が溶かされて「マグマ」ができます。


こうして作られたマグマは、まわりの岩よりも軽いために何段階かの「マグマ溜まり」を作りながら上がってきて、一番上にあるマグマ溜まりから地表に噴出します。


これが「火山噴火」です。


また、地震はプレートが衝突することによって地下の岩に歪みが溜まっていき、それが限界を超えると起こります。



プレート・テクトニクスでは説明できない現象


地震や火山をはじめ、大陸の移動についてはプレート・テクトニクスでかなり説明できるようになりました。


しかし、プレート・テクトニクスではまだ説明できないこともあります。



例えば、大西洋は約7500万年前にそれまでひと続きだったノルウェーとグリーンランドの間の大陸が割れて生まれた狭い海が次第に広がって現在の大きさになったものです。


また、アフリカ東部にある大地溝帯は、これからここに海ができてやがて大きく広がるところです。


そのほかインドのデカン高原では、大量のマグマが地表に出てきて洪水玄武岩の大平原を作っています。


これらがなぜ、どのようにできたかということは、いずれもプレート・テクトニクスでは説明ができないのです。



このような「大きな現象」を説明するために提唱されたのが「プリューム・テクトニクス」です。


これは地球の表面にあるプレートの動きとは別に、もっと地球深部から上がってきている「プリューム」というものを想定することによって地球の現象を解明しようとする学説です。


プリュームとは、空気が入った風呂桶を風呂の中でひっくり返したときに、水の中を上がってくる大きな泡のように、地球深部から上がってくる巨大なマグマの塊のことです。


プリュームが上がってくる場所を「ホットスポット」と言い、地球上で20数カ所あることがいままでにわかっています。



プリュームがあちこちで上がってくるということは、地球表面から内部に落ちていくものがあるはずです。


そこで、プリューム・テクトニクスでは、海溝から地球の中に潜り込んだ海洋プレートが溜まっているところがあり、それが地球深部まで落ちていく塊となって、その後上がってくるプリュームの元となっていると考えられています。


この落ちていく塊を「コールドプリューム」と言います。



コールドプリュームは、大陸プレートと衝突して地球の中に潜り込んでいった海洋プレートが作ります。


そして、落ちていく先であり、プリュームの元となるのは、マントルの最下部、溶けた金属である核のすぐ外側だと考えられています。


つまり、ホットスポットであるハワイの火山から出てくるマグマは、深さ100キロメートルあまりのところで作られる日本の火山のマグマとは違い、深さ2000キロメートルを超えるところから来ているマグマであると考えるのがプリューム・テクトニクスなのです。



日本の地形は火山によって作られた


日本列島は、人が住み着く前から地震も火山噴火も繰り返して起きていました。


そもそも人類が地球上に誕生するはるか前からプレートはいまのように動き続けてきました。


日本では4つのプレートのせめぎ合いが、高い山や火山を生み出してきました。


いま活火山として知られているのは日本で100以上ありますが、この数は最近の1万年以内に噴火したことがわかっている火山のみを指しています。


もっと前に噴火した火山を数えれば日本の火山はもっと多いです。



たとえば、鳥取県の伯耆大山も一万数千年前までは活発な火山活動がありました。


しかし、現在の活火山の定義からは外れているから活火山には分類されていません。


日本にはこうした火山も多いのです。



また、火山以外の山もあります。
たとえば槍ヶ岳や穂高といった北アルプスの山は火山ではありません。


日本の北アルプスや南アルプスは、日本列島に南からフィリピン海プレートに載ってやってきた伊豆半島が正面衝突することで、比較的軽い花崗岩が押し上げられてできました。


日本の国土の約75%は火山地・丘陵を含む山地です。


つまり、そのほとんどがこうした過去の火山活動やプレートの動きによって作られてきたのです。



活断層を掘削して大地震を引き起こした例


伊豆半島はもともと火山活動によってできた一つの火山島で、約100万年前にいまの場所に南から流れ着きました。


東名道路を東京から名古屋に向かうと、神奈川県の大井松田から右へカーブして御殿場を越えて静岡県沼津へ抜けています。


また1889年に新橋駅~神戸駅間の全線が開業した旧東海道本線も、小田原の手前の国府津から右へカーブして、この東名道路とほとんど同じところを通っています。



道路も鉄道も同じようなルートを通っているのは、そこがかつての伊豆半島の「海岸線」だったからなのです。


つまり、まわりの山地よりも低くて平らなので、鉄道や道路を通しやすかったのです。



丹那トンネルを掘って東海道線がまっくず伊豆半島を抜けるようになったのは1934年で、旧東海道線よりも40年以上もあとのことになります。


じつはこの丹那トンネルの掘削は火山島を横断しただけに16年もかかった大変な難工事でした。


途中で活断層を掘り抜いて大量の出水を起こし、掘削の途中でこの活断層は1930年にM7.3の北伊豆地震を引き起こしました。


工事をしているときには、伊豆半島がもともと火山島であることも、活断層があるということも知られていなかったのです。


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