南海トラフ地震警戒情報

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実は地球は温暖化ではなく、寒冷化に向かっている!?

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異常気象の定義


最近では、豪雨や干魃、冷夏や暖冬という言葉は頻繁に耳にするようになりました。


今回は地震や火山とは直接関係ないかもしれませんが、同じ災害をもたらす自然現象として「異常気象」について触れていきたいと思います。


「異常気象」という言葉を聞いて、新鮮な驚きを持つ人はもうほとんどいないでしょう。


ところが、人間のスケールでは「異常」と思えるような現象でも、地球のスケールではきわめて「正常」なことです。


とはいっても、異常気象と呼ばれる現象が、実際に社会生活に多大な影響を与え、人命を脅かしていることも事実です。



そもそも異常気象の定義とはなんなのでしょうか。


「異常気象」とは、数十年に1回程度、あるいは人が一生のあいだにまれにしか経験しない現象を指します。


具体的には、大雨や強風など短時間の現象や、数ヶ月も続く干魃では、30年に1回程度で起こる現象を異常気象と定義します。


ニュースでよく聞く「エルニーニョ現象」は、数年に1回は起こる現象なので、じつは異常気象ではありません。



どこかで大雨が降ると、どこかで干魃が続く


地球のシステムは興味深いことに、見事なバランスを保っています。


たとえば、ある地域で異常高温になると、地球規模で別の地域で異常低温になるのです。


また、ある地域できわめて大量の雨が降れば、別の地域で干魃が続き、地球全体としての降水量はほぼ一定に保たれているのです。


こうした異常気象は、高気圧と低気圧の配置バランスが崩れたときに発生します。


そのカギを握るのは、上空を流れるジェットストリームです。



日本が位置する中緯度では「偏西風」という特異な風が吹いています。


偏西風の流れには、「東西流型」「南北流型」「ブロッキング型」の3つの型があります。


東西に吹く東西流型と南北に吹く南北流型は、交互に繰り返されています。


その周期は4~6週間ほどで、その間に気温が高かったり低かったりという変化が生じるのです。



これが6週間を超えて同じ方向に吹き続けると、異常気象が起こります。



例えば、東西流型がずっと続くと南北の温度差が大きくなり、北側で異常低温、また南側では異常高温が出現しやすくなります。


次に、南北流型が長く続くと、偏西風は南北に大きく蛇行を始めます。


その結果、北から寒気が南下した地域では「寒波」が発生し、反対に南から暖気が北上する地域では「熱波」が発生します。


そして、そのあいだにある地域では大雨となる可能性があるのです。



南北流型が強まってくると、3番目のブロッキング型となります。


この型は長く継続し、通常の偏西風から切り離された大気の渦ができます。


こうなると、南側に寒気をともなった低気圧が現れて、異常低温を引き起こします。


一方、北側では暖気をともなった高気圧が現れて、異常高温を引き起こします。


これは「ブロッキング高気圧」と呼ばれるもので、冬は大寒波と豪雪、また夏は猛暑と豪雨をもたらします。


この状態になると高気圧と低気圧はなかなか動かず、数週間そのような天候が続くことがあります。



このように偏西風には3つの型があることはわかっていますが、地球上でなぜそれが起きるのか、科学的に解明されていません。



なぜ地球温暖化が進んでいるのか?


地球温暖化は地球科学にかぎらず政治・経済でも重要な課題になっています。


地球温暖化とは、近年、地球の平均気温が過去400年間ではもっとも高くなってきたことを指しています。


詳細な観測データが得られている20世紀以後に限っても、平均気温が1度ほど上昇しています。


また過去100年間で、大気に含まれる二酸化炭素の濃度は、280ppmから380ppmまで上昇しました。


二酸化炭素が急に増えた原因は、人間が石油や石炭などの化石燃料を大量に燃やしているからです。


こうした事実から、温暖化の原因は大気中の二酸化炭素濃度の増加であるにちがいないと、多くの科学者は推測しているのです。



なぜ二酸化炭素が増えると気温が上昇するのか?


地球の気温は、冬になると太陽が遠ざかるため下がり、夏になると太陽が近づくため上昇します。


つまり、地球の気温は太陽からくるエネルギーによって決まります。



太陽から地球までやってきたエネルギーの約3割は、大気圏に入ってから雲や地上で反射され、宇宙へ消えていきます。


さらに、エネルギーの約2割は大気圏を通過するときに雲や大気に吸収されます。


そのため、太陽放射のエネルギーの約5割程度しか地上には到達しないことになります。



夏の昼間に車を屋外に置いておくと、車内がひどく高温になることがあります。


これは窓ガラスを通って入ってきたエネルギーの一部が車内に閉じ込められ、窓の外に出ていかないからです。


ビニールハウスなどはこの効果を利用しているのですが、大気中で同様の働きをする気体があるのです。


それが「温室効果ガス」で、具体的には水蒸気、二酸化炭素、亜酸化窒素、メタン、フロンなどの気体のことです。



これらの気体は、空気中で赤外線を吸収し、太陽からの熱エネルギーをため込んでしまいます。


地球の大気中にこれがあると、熱エネルギーは宇宙空間に放出されなくなるのです。



温室効果ガスが大気圏にない場合は、太陽から来たエネルギーと等しい量のエネルギーが宇宙へ逃げていきます。


車で例えると、オープンカーのようなものです。



ところが、温室効果ガスがたくさんあると、雲が生じる対流圏のなかでエネルギーが吸収されます。


吸収されたエネルギーは地上へ戻っていき、地上を暖めます。


窓を閉め切って太陽光にさらした車のような状態です。



しかし、温室効果ガスは必ずしも地球に悪いものであるとは言えません。


もし地球の大気に温室効果ガスがまったくなければ、地表の平均温度は氷点下10度以下になると考えられています。


海の水はすべて凍りつき、地球が「氷の玉」になるのです。


じつは46億年にわたる地球史では、こうした「氷の玉」になる時期が何回もありました。


それが現在の温暖な地球になったのは、大気の二酸化炭素濃度が上昇したためであるということもわかっているのです。


つまり、長い期間で考えれば二酸化炭素は地球の環境を一定に保つために重要な要素なのです。



実は地球は温暖化ではなく寒冷化に向かっている?


地球を何十万年という地質学的な時間軸で見れば、現在は寒冷化に向かっています。


例えば過去、約13万年前と約1万年前には、比較的気温が高い時期がありました。


また、平安時代はいまよりも温暖な時期でしたが、14世紀からは寒冷化が続いています。


すなわち、長い視点では、現代は寒冷化に向かう途中の、短期的な地球温暖化が問題となっているのです。



確かに18世紀に始まる産業革命以降、大気中に放出されつづけている二酸化炭素が、現在までの気温上昇の一因である可能性はあります。


しかし、20世紀には、大規模な火山活動によって地球の平均気温が数度下がる現象が何回も観測されました。


地球にため込まれた熱エネルギーは、火山活動によって調整される可能性もあるのです。


また、現在の短期的な温暖化の原因もまた、火山活動によるものかもしれません。


21世紀に入ってからの噴火活動は極端に少ないため、短期的に温暖化が続いている可能性があるのです。


将来にわたって、いまの勢いで地球温暖化が進むかどうかは、必ずしも確定的ではないのです。


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