南海トラフ地震警戒情報

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富士山の噴火は一ヶ月前に予知が可能!?温暖化の原因は火山活動によるもの!?

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特定の火山は24時間体制で監視されている


気象庁の火山監視・情報センターは、常時観測している火山から自動的に送られる観測データを24時間体制で監視しています。


センターは札幌、仙台、東京、福岡の4ヶ所にあります。


もし火山の活動状況になんらかの変化が生じた場合には、気象庁から噴火に関する情報が直ちに発表されます。


火山情報には「噴火予報」「火口周辺警報」「噴火警報」があり、影響の出る範囲が具体的に示されます。



火山活動が静穏なときの火山の状況は、「噴火予報」として発表されます。


次に、火山活動が活発化すると「火口周辺警報」が出されます。


火口周辺警報は火口近くの道路通行や入山規制にかかわる情報です。



さらに被害がでる可能性が高まった場合に、住民の避難に直接かかわる「噴火警報」が発令されます。


これらの情報は、火山周辺にある自治体、防災機関、報道機関にも同時に気象庁から送られます。


また、活発に活動を続ける特定の活火山については、「噴火警報レベル」が公表されています。


これは噴火したときの危険範囲や必要な防災対応を踏まえて、5段階に分けたものです。


「平常」、「火口周辺規制」、「入山規制」、「避難準備」、「避難」という5段階のレベルに分けて、具体的にどのような防災対策をとればよいのかを示しています。



日本一高い山「富士山」が巨大な理由


日本を代表する火山といえば、多くの人が「富士山」を思い浮かべるでしょう。


富士山は、10万年もの長い歴史のなかで、形が大きく変わるような噴火を何回も繰り返してきました。


富士山は巨大なだけでなく、地質学的にも特異な生い立ちをもち、地下が重層構造になっている特徴があります。


富士山の噴火は数百年おきですが、その活動は、約1万年前を境に、「古富士火山」と「新富士火山」に大きく分けられます。


現在の富士山は新富士火山で、その下には古富士火山が埋まっています。


これら2つの山体は、いずれも玄武岩という岩石からできています。



古富士火山の下には、さらに別の山体があります。


富士山の北東側、5合目にある小御岳神社付近の地表には、富士山ではめずらしいことに安山岩の溶岩が露出しています。


安山岩は玄武岩よりも珪素成分が多く、輝石という黒っぽい鉱物が含まれているのが特徴です。



こうしたことは長年の地質調査でわかってきましたが、2000年代には、その下にさらに別の山体があることが判明しました。


小御岳神社の周辺でボーリング掘削をしたところ、地下300メートルの地点から、富士山ではこれまで知られていなかった角閃石を含む安山岩が見つかったのです。


角閃石とは、珪素成分が多い安山岩に含まれる鉱物の一種で、輝石と同様に地下のマグマが冷えた際にできるものです。


この安山岩は、角閃石を含んでいるとう点で、小御岳火山の安山岩とはまったく異なるものでした。


角閃石が富士山から見つかったのは初めてのことだったため、火山体は「先小御岳火山」と名付けられました。


この結果、富士山は上から、新富士火山、古富士火山、小御岳火山、先小御岳火山という4層構造をもつことが明確になりました。



また、小御岳火山の噴火は、富士山の南方にある「愛鷹火山」とも重なる20万年前ごろに起きたと推定されています。


このように、富士山は時代の異なる火山が次々と重なっていったために、巨大な火山となったのです。


富士山としての活動は、10万年前に活動を始めた古富士火山以降だとわかっています。


それ以後、富士山は爆発的な噴火を繰り返し、東側へ大量の火山灰と軽石を降り積もらせ、日本一高い山体を形成していったのです。



今の時代に富士山が噴火したら


1707年に富士山は大爆発を起こしました。


山腹に巨大な火口がぱっくりと開き、大量の火山灰が噴出し、江戸の町に何日も火山灰が降り注ぎ、人々は長い間不自由な生活を余儀なくされました。


宝永火口と呼ばれ、新幹線の三島駅からはっきりとその姿を見ることができます。



現在、富士山が噴火すると、江戸時代とは比べ物にならない被害がでると予想されています。


富士山のある静岡県・山梨県や隣県の神奈川県にはハイテク工場が数多くあります。


細かい火山灰はコンピューターの内部に入り込み、都市機能をストップさせてしまいます。


さらに空中を舞い上がる火山灰が、人々の目や鼻、のどに入り込み傷めたり、喘息を引き起こしたりする可能性もあります。



富士山が噴火した場合の内閣府による被害予想では、万が一富士山が江戸時代のような大噴火を起こせば、首都圏を中心として関東一円に影響が生じ、総額2兆5000憶円もの被害が発生すると予想しています。



富士山の噴火は1ヶ月前に予知が可能


富士山の地下20キロメートルほどの深さには、マグマの巨大な入れ物があります。


このマグマだまりが動き始めたときに、「低周波地震」と呼ばれる、人が感じることのできない微弱な地震が発生します。


これは液体のマグマやマグマだまり周辺にある水を含む流体が、ゆらゆらと揺れた場合に発生する「低周波」の地震です。


普段、私たちが体で感じている地震は、地下の岩盤がバリバリと割れることで起きる「高周波」の地震で、こうした違いは地震計だけが認識することができます。



富士山の地下15~20キロメートルでは数年に1度くらいの頻度で地震が起きています。


この回数が増え、さらに位置が次第に浅くなってくれば、マグマが活動を始めて上昇していることを意味しますので、警戒が必要になります。



その後、マグマが無理やり地面を割って上昇するようになると、それに伴い、今度は高周波の地震が発生します。


噴火の1か月ほど前には、富士山直下の数キロメートルより浅い場所で地震が起き始めるのです。


今後、富士山が噴火することは、火山学的には100%間違いないと言われています。


いつ噴火するのかを何年も前に予測することは、今の技術では不可能です。


しかし、毎日、観測機器からもたらされる情報をもとに火山学者などが富士山を常に監視しています。


日本の火山学は世界でもトップレベルで、1か月程度前であれば噴火予知は十分に可能だと言われています。



地球の裏側にある日本でも100万人規模の被害を及ぼした大噴火


火山には地球の環境を大きく変える力があります。
たとえば異常気象を引き起こす原因の一つとして「活火山の噴火」が挙げられます。



1991年にフィリピンで起きた噴火では、その後、世界の平均気温が約0.4度下がりました。


この噴火は、20世紀でも最大級の規模でしたが、こうした噴火による気象変化は決して珍しいことではないのです。



1783年6月、北大西洋にあるアイスランドで大噴火が始まりました。


「炎のカーテン」と呼ばれる割れ目噴火が半年以上も続き、マグマが大量に噴出し、流出した溶岩は東京23区に相当する面積を覆いつくしました。


さらに火口から、火山灰と二酸化硫黄やフッ素などの有毒な火山ガスが長期間にわたって放出されました。


その結果、アイスランド国内にいて4分の3の家畜が死に、当時の人口5万人のうち、1万人が作物の不作により餓死してとされています。


大気に放出された火山ガスは、時間とともに北半球全域を覆いました。


ガスに含まれる二酸化硫黄は、大気中に存在する水と反応して直径1ミクロンより小さい微粒子となります。


これは「硫酸性エアロゾル」と呼ばれ、太陽の光を遮る性質があるのです。


この結果、ヨーロッパでは平均気温が約1度下がり、食糧不足が起きました。


さらに、北米のフィラデルフィアでも気温の低下が観測されました。


火山の噴火は、数千キロも離れたところにまで大きな気象変化をもたらすのです。



この時の噴火は、地球の裏側の日本にも厳しい不作の影響を及ぼし、100万人という規模で餓死者が出たと推計されています。



温暖化の原因は噴火が起きないから?


1991年に起きたフィリピンでの噴火によって、1992年~1993年の世界の平均気温は0.4度も低下しました。


その後、硫酸性エアロゾルは減り始め、1995年には平年よりやや多い程度まで減少しました。


フィリピンでの噴火は、地球の温暖化にストップをかける効果を生み出していたのです。



火山がもたらす寒冷化現象は、赤道に近い低緯度にある火山が噴火した場合に発生しやすい傾向があります。


赤道付近で大気中に放出された火山灰や火山ガスは、南北に拡散し両半球の全域に及びます。


こうした場合には平均気温が1度ほど低下することがあるのです。



これまでの歴史を振り返ると、16世紀以降に見られた異常気象と大規模な噴火に、かなりの相関関係が確認できます。


じつは、20世紀に入ってから世界の平均気温が上昇する傾向にあるのは、世紀の前半に大規模な噴火がほとんど起こらなかったからであると推測されているのです。


最近の日本人は、浅間山の天明噴火のような大噴火を経験していません。


さらに21世紀に入ってからの日本は、特異といえるほど噴火の少ない状態が続いています。


ところが、私たちの先祖が被った数々の噴火災害をみれば、日本列島に住んでいる限り大噴火から逃れることはできないことがわかります。



また、地球全体では大規模な噴火は、世界各地で100年のあいだに10回ほど起きています。


さらに大きな、世界に異常気象を引き起こしてしまうほどの巨大噴火も100年のあいだに少なくとも1回は起きています。


こうした噴火は集中して起きることもあれば、しばらく静かなこともあります。


この数十年間の日本で顕著な噴火が見られないことも、自然界からすればごく普通のことで、逆にいえば巨大噴火はいつ始まっても不思議ではないのです。


いつ起きても不思議ではない!富士山が噴火すると何が起こるのか!? - 南海トラフ地震警戒情報