南海トラフ地震警戒情報

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南海トラフ地震はいつ起こるのか?規則性から発生時期を予測する!

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なぜ南海トラフ地震のリスクが高まっているのか?


現在、南海トラフ巨大地震のリスクが高まっていると指摘されています。


それはなぜなのでしょうか?


フィリピン海プレートが沈み込むと、その動きに引きずられてユーラシアプレートもほんの少しずつ沈み込んでいきます。


このとき、プレートには元に戻ろうとする力も働いており、そのためプレート境界でもプレートの内部でも歪みがたまっていきます。



そして、歪みが限界に近づくと「活動期」に入ります。


まずは内陸の断層のうちいくつかが動いて内陸地震が頻発するようになります。


そして、プレート境界でのひずみが限界に達するとプレート境界型地震、すなわち南海トラフ巨大地震が起こります。



その後、巨大地震によって引き起こされた応力変化を調整する過程で、内陸の活断層が地震を発生させます。


そして活動期が終わり、また静穏期に入ります。



このサイクルが、約90年~150年ごとにあり、今はちょうど活動期のまっただ中にあるのです。



なぜ活動期に入ったのか?


2016年4月に発生した熊本地震は、西南日本が地震の活動期に入った証拠のひとつでした。


地震は、活動期と静穏期とを繰り返しており、1995年の兵庫県南部地震以降、西南日本の内陸では、


2000年の鳥取県西部地震(M7.3)、2005年の福岡県西方沖地震(M7.0)と、内陸型の大地震が頻繁に起こっており、西南日本は活動期に入ったと考えられています。



プレート境界型地震も内陸地震も、プレートの動きによって起こることには変わりありません。


プレート境界型地震である南海トラフ地震のおそれが高くなるということは、つまり、プレート境界で歪みがたまりつつあるということです。


だとすれば、プレートの内部でも歪みがたまり、内陸地震が発生しやすくなるのは当然なのです。



もっとわかりやすく言うと、南海トラフ地震の活動周期(90年~150年)に近づけば近づくほど、内陸地震の発生リスクも高まるということです。



南海トラフと連動して起きる内陸地震


南海トラフ巨大地震は、他の地震と比べ、古くからの記録が多く残っています。


そして、その記録から規則性があることが明らかになりました。



その規則性の中には、南海トラフ巨大地震だけでなく、西南日本の内陸での大地震も含まれています。


1707年の南海トラフ地震、「宝永地震」の前後には、1662年に寛文近江・若狭地震(M7.4)、1729年に能登・佐渡地震(M6.8)が発生しています。


少なくとも、この2つの地震の間の約70年間は活動期であったと考えられます。



それから1800年頃までの70年間は静穏期になり、その後、約60年間は再び活動期に入ります。


そして、1854年の南海トラフ震源である「安政南海地震」と「安政東海地震」が発生しました。


安政南海地震、安政東海地震の前後には、1819年に文政近江地震(M7.2)、1854年に伊賀上野地震(M7.2)、1858年に飛越地震(M7.1)などが発生しています。



それから約40年間、静穏期となった後、約50年間の活動期に入り、1944年に昭和東南海地震、1946年に昭和南海地震が発生しました。


前後には、1891年に濃尾地震(M8.0)、1927年に北丹後地震(M7.3)、1943年に鳥取地震(M7.2)が発生しています。



その後、約50年間の静穏期に入った後、1995年に兵庫県南部地震(M7.3)、2000年に鳥取県西部地震(M7.3)、2005年に福岡県西方沖地震(M7.0)、そして熊本地震、大阪府北部地震と頻発しました。


これは明らかに活動期に入ったことを示唆しています。



規則性から南海トラフ地震を予測


1650年以降に3回あった活動期は約50~70年間で、だいたい、その前にあった静穏期間の±10年となっていることがわかります。


だとすれば、現在約50年間の静穏期間の後、活動期に入っていますので、今後、40年~60年間の活動期に入ると考えることができます。


今回の活動期が始まったのは約20年前ですので、早くてあと約20年間の活動期が続き、南海トラフ巨大地震が発生するということが予測できます。


この規則性から、発生時期を推定してみるとだいたい2038年前後となりました。


興味深いのは、この2038年前後という時期は、地学的な予測から考えられている時期ともほぼ一致している数字だということです。



南海トラフ巨大地震は突然発生しない


南海トラフ巨大地震は突然単体で起きるということではありません。


重要なのは、長期的に見ると、その前に応力や歪みが蓄積されていく間に、内陸地震が発生し、一群の地震災害群が発生することです。


巨大地震がいつ来るかということは注目されても、その前の内陸地震の危険性については、あまり取り上げられず、十分な準備がされないまま、すでにいくつかの被害地震が生じています。



南海トラフ巨大地震の前後の内陸地震は、西南日本のいつ、どこで発生するかといった規則性は見いだせていません。


これまで活断層が確認されていなかったところでも地震が発生しています。


ましてや熊本などの、すでに活断層が複数確認されている地域では、地震のリスクは高かったです。


にもかかわらず、何の備えも、準備も、警告もないまま熊本地震が発生しました。


これまで地震のリスクが安易に予想できたことについては説明せず、「想定外」という言葉で片付けられてしまいました。



南海トラフ巨大地震のようなプレート境界型の地震は、規模が大きいうえに津波が発生する可能性が高く、内陸の大地震よりも大きな被害をもたらすことが多いです。


しかし、地震は、独立したものととらえるのではなく、一連の災害群として認識することが必要なのです。


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