南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、地殻変動、マグマ、火山活動や静穏化現象などの様々な異常を総合判断し、警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。


岐阜県美濃中西部で地震 南海トラフとの関連は?

f:id:tsukasa-fp:20190309050532j:plain



2019年3月9日
01時08分ころ、地震がありました。


震源地は、岐阜県美濃中西部
震源の深さは約40km
マグニチュードは4.5と推定されます。


最大震度は4を記録し、岐阜、愛知の広い範囲で震度3を観測しました。



気になるのは、この地震の直前に見られていた関東南部から東海方向への異常な変動です。


不明な点が多く、今後の活動を注視するほか調査は手付かず状態にありました。


内陸の地震活動はすべて、プレートの運動に関連しているとするならば、今回の地震も少なからず関連性は見つかるのではないかと期待しています。



また、規模で見るとM4.5と中規模程度で、特別気にするものではないとも判断できます。


しかし、やはり私含め、ほとんどの人が気になる点というのは、
・直前の地殻変動との関連性
・発生場所と周辺の誘発地震
・南海トラフとの関連性


などではないでしょうか。



直前の異常な動きに対応するものなのか?


2019年3月6日 関東南部から東海沖方向への異常データ - 南海トラフ地震警戒情報


直前に見られた異常な変動との関連については、


今回地震が発生した場所が直接関係しているということは、考えにくい部分が多いです。


一方、フィリピン海プレートや太平洋プレートの動きとは、いずれも深く関係していると考えられるため、どちらも全く関連性がないとも言いにくい。


正直なところ、現段階ではまったく予想がつきません。



誘発地震は起こり得る?


今回の地震の震源を見てみると、濃尾断層帯の内の「三田洞断層帯」付近で発生しています。


中規模程度の地震が、周辺の断層を動かすきっかけになることは多いです。


また、地震波が付近の断層を飛び越えて、少し離れた断層で地震を誘発させることもあります。



やはり可能性としては、濃尾断層帯での誘発地震には注意したいです。


濃尾断層帯は、1891年に一度大規模な地震を引き起こしています。


その際に活動したと考えられているのが、温見断層の北西部と、根尾谷断層帯、そして梅原断層帯です。


これらの断層はいずれも数千年以上の間隔で活動しているとされており、また、前回相当なエネルギーを解放したと考えられるため、これら区間で地震が起こるとは考えにくいです。



考えられるのは、


・三田洞断層帯
・温見断層の南東部
・揖斐川断層帯
・武儀川断層


などですが、このうち温見断層と揖斐川断層帯は根尾谷断層帯から連鎖しない限り、少なくとも今回の地震活動から誘発されるとは考えにくいです。


一番可能性が高いのは三田洞断層帯で、万が一発生すると、M6.3前後~最大M7.0以上の規模になると推定されます。



南海トラフとの関連は?


そして、一番心配なのが南海トラフへの影響でしょう。


今回の震源は先ほど話したとおり、三田洞断層帯付近でした。


ここはギリギリ南海トラフ巨大地震の震源域に入っていません。


さらに規模もM4.5と、それほど大きくはありません。


では、なぜ南海トラフとの関連が指摘されるのでしょうか?



その理由が一つだけ考えられます。


f:id:tsukasa-fp:20190309070838j:plain


この画像の□の赤枠で囲んである部分が今回発生した地震の震源付近です。


沈み込んだフィリピン海プレート上面の深さが、赤い線で示されています。


当然、「沈み込んでいる」わけですので、進行方向へ進むほど深さは深くなります。


この図には書いていませんが、例えば、日本海の海岸付近では100km以上の深さに達しています。



ここで注目していただきたいのが、今回の震源の深さです。


赤線をたどると「40km」と書かれていると思います。


これは、約40kmの深さにフィリピン海プレートの上面が存在していることを意味しています。


そして、そこで発生した今回の地震の深さは、気象庁の発表によると「約40km」とされているのです。



つまり、プレート境界で地震が発生した可能性も現段階では否定ができないということになります。


このことからも、震源域から外れていて、規模も大きいとは言えないかもしれませんが、必ずしも南海トラフと関連性がないとは現状ではいえないのです。


なお、個人的な見解でもあり、詳しく調査をしたわけでもありませんので間違った情報になるかもしれませんが、


減災を目的とするならば、発生してから明らかになったでは遅いため、一つの可能性として頭に入れて、地震に備えて頂きたいと思っております。