南海トラフ地震警戒情報

Twitterにて減災活動、情報発信を行っています。@T1ZEg2jynaj9lQ7


北海道胆振地方中東部(震度6弱)で地震発生!最大余震とは?

f:id:tsukasa-fp:20190221235138j:plain



胆振中東部でまた大地震発生


この領域に関しては、前回の胆振東部地震(M6.7)の発生からは、約半年経っており、余震活動も落ち着いてきたという認識が広まっていました。


しかし、実際は人には感じないものも含めると、まだまだ余震活動は活発でその余震域で発生したのが、今回のM5.8の地震でした。


余震も誘発地震のひとつであり、今回のような地震は「最大余震」と呼ばれています。



最大余震とは?


一般に地震が起きるとその近くで最初の地震より小さな地震が続発します。


これを余震といいますが、よく「余震は本震と同じ場所で発生する」と思いこんでいる方が多いです。


余震は、本震の発生により岩石が不安定な状態になり、それを解消するために発生すると考えられています。


この余震の起きる範囲を余震域といい、主に本震の震源域とその周辺が含まれます。



本震発生直後から数時間程度までの余震域は本震の震源域とおおむね一致しますが、余震域はその後だんだんと広がっていきます。


また、広義の余震といって余震域から離れたところで地震が発生することもあります。



余震がどのように起きるのかを理解すれば、「余震=誘発地震」という意味が理解できたかと思います。


つまり、本震に誘発されて発生する誘発地震を余震といいます。
そのため余震が必ずしも小さな地震であるとは限らないのです。



余震の中でも一番大きなものを「最大余震」といいます。


最大余震のマグニチュードは平均すると本震よりも1程度小さくなりますが、本震と変わらない規模やそれ以上で起きることもあります。


今回の地震では、本震がM6.7であったのに対し、M5.8とちょうど1程度小さい規模で起きています。


さらに、震源も極めて近く、地震発生のメカニズムなども一致していることから、前回の胆振東部地震と深く関連性のある活動だと考えられます。


まさに典型的な最大余震の一つといえるでしょう。



最大余震の多くは本震から10日以内に発生していますが、数週間後や数ヶ月後に起きることもあります。


ちなみに東北地方太平洋沖地震の最大余震は、茨城沖でM7.7の規模で発生したとされていますが、まだ最大余震は起きていないと指摘する学者もいます。


東北地方太平洋沖地震の余震活動はまだまだ活発で、M7クラスの余震は5回以上発生しています。


一部の学者によると、東日本大震災の最大余震はまだ誘発されておらず、余震域もかなり広域なため、本震の規模から考えても、いつどこでM8クラスの最大余震が起きてもおかしくないといいます。



活断層への影響


この震源付近には、石狩低地東緑断層帯がありますがこの活断層が動いたという報告はありませんでした。


余震とはいえ、それに誘発される形でさらに大きな地震を引き起こす可能性は考えられます。


それがこの石狩低地東緑断層帯で、この断層帯の地震発生層の下限は南部で25km程度とされており、今回の最大余震はこの地震発生層の極めて近くで発生しているのです。


活断層はほんの小さな破壊がきっかけで大きく割れることがあります。


そのため、今回の最大余震に限らず、最大余震の余震によって誘発される可能性もあります。


今後さらに地震活動が活発になればなるほど、石狩低地東緑断層帯への影響は大きくなります。


つまり、今後一番注意したいのが石狩低地東緑断層帯の南部での誘発地震で、断層の長さ、推定されるずれの量などから考えると最大M7.5以上の規模で地震が発生する恐れがあると考えられます。


今回は幸い、大きな被害など報告されておりませんが今後もさらに大きな地震が発生する可能性があるということを常に意識して、いつでも適切に対応できるように備えておきましょう。


主要な活断層の少ない山陰地域でなぜ大地震が頻発しているのか? - 南海トラフ地震警戒情報