南海トラフ地震警戒情報

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日本でも文明が滅びるほどの巨大噴火がいつ起きてもおかしくない!

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文明を滅ぼした日本の噴火


日本列島でも、7300年程前、巨大噴火によって文明が滅ぼされた例があります。


鹿児島沖の薩摩硫黄島で発生した巨大噴火です。


この噴火では、大量のマグマが噴出し、海底に巨大な鬼界カルデラが誕生しました。



噴出した高温の火砕流は、九州本島にまで上陸し、九州一帯を焼け野原としてしまいました。


さらにそれに加えて大津波と大地震が発生しました。



考古学の調査によると、このときの火砕流で当時の縄文人は全滅したことが判明しました。


火砕流の下にある土壌の中に、南方系の土器が入っていたのが、火砕流の上にある土壌からはそれとは形式のまったく異なる土器が発見されたのです。



これは、南九州で暮らしていた縄文人が火砕流で絶滅し、彼らの土器の文化が断絶。


それから数百年が経過し、北から入植した人々が新しい形式の土器を持ち込んだのではないかと考えられています。



巨大地震は文明を滅ぼすまでには至りませんが、巨大噴火となれば、広大な土地を一瞬で焼き尽くしてしまうため簡単に文明そのものを滅ぼしてしまいます。


東アジアで起きる巨大噴火では、現代もなお、その懸念がぬぐい去れないのです。



日本をとりまく巨大噴火のリスク


カルデラをつくるほどの巨大噴火が起こる頻度を見ると、日本列島では最近12万年の間に、


タンボラ火山や鬼界カルデラの噴火に匹敵するような大量のマグマが出た巨大噴火が、約7000年に1回の頻度で起きています。


最後に起きた巨大噴火は今から約7300年前ですので、単純計算すると次の巨大噴火はいつ起きても不思議ではないということになるのです。



また、巨大噴火を引き起こすカルデラ火山は日本列島の全域にあるわけではなく、地域的な偏りがあり、九州、北海道、東北北部に特に集中しています。


カルデラ火山は1回の活動だけで終わりということはなく、熊本の阿蘇カルデラのように、数万年の間を置いて4回の巨大噴火を起こした例もあります。


そのため、過去に巨大噴火が起きたカルデラ火山で再び巨大噴火が起こる可能性が高いと考えられるのです。



巨大噴火は突然始まることはなく、その前には規模の小さな噴火が多数起きます。


しかし、その巨大噴火が具体的にどのような経過をたどって起きるのかは、今の火山学ではまだわかっていません。



現在、気象庁は、噴火しそうな50個の活火山に対して「常時観測火山」に指定し、24時間体制で観測を続けています。



また、こうした火山活動は東日本大震災を引き起こした巨大地震と密接に関連しています。


東日本大震災以後に、約20個の火山が活発化していて、2014年には御嶽山、2015年には箱根山などで噴火災害が起きています。


日本列島は東日本大震災を機に、地震や噴火が頻発する「大地変動の時代」に突入したと言えるのです。



大地変動の時代


2011年に発生した東日本大震災以来、「想定外」という言葉が氾濫するのもある意味頷けます。


現代の人々が経験したこともない「大地変動の時代」という未知の時代に突入しているからです。


東日本大震災では、そこで地震が起こることは把握していても、マグニチュード9という超巨大地震が起きることは専門家も想定できず、二万人近い犠牲者が出ました。


さらに2014年の御嶽山で発生した戦後最大の噴火災害も、火山学者達にとってまったくと言ってよいほど想定外の惨事でした。


さらに2016年には、熊本地震が発生し、震度7の地震が二度も襲い、熊本から大分まで震源が広がるなど前代未聞の災害となり、これもまったくの想定外でした。



では、この「想定外」という言葉を吟味してみましょう。


地学的には、その使われ方について三つの異なる内容が含まれます。


一つ目は、東北地方太平洋沖地震を地震学者も正しく想定していなかったことです。


宮城県の沖合に三十数年の間隔で繰り返されるマグニチュード7.5前後の地震は想定していましたが、その何百倍も大きな巨大地震が起きるとは予想だにしていなかったのです。


実際に起きてみると、1000年に一度しか発生しないような非常に稀な活動であることがわかり、専門家ですら不意打ちを受けてしまったのです。



二つ目は、地下には地震を起こす活断層が数多く隠れているという事実です。


特に大都市の下に埋もれている活断層は、十分な調査が進んでいないため、地震が起きてから断層が発見されることがよくあります。


つまり、まだまだ日本列島には未知の活断層が隠れているということです。



三つ目は、地震という破壊現象そのものに関するものです。


地震は地下の岩盤が急速に割れることで発生しますが、この現象には物理学でいう「複雑系」の要素が含まれています。


天然の岩石は複雑な物質で構成されるため、いつ、どこで割れるかを予知することは不可能なのです。



地学というのは、複雑系の代表とも言える地球そのものを扱う科学です。


そのため地学は、数学や物理学などの他のものと比べると非常に不利な状況で科学を進めているのです。


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