南海トラフ地震警戒情報

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2016年に起こった熊本地震と南海トラフとの関係は?


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前代未聞の直下型地震


2016年4月に九州を襲った熊本地震は、4月14日にマグニチュード6.5の前震が発生し、その後、16日にマグニチュード7.3の本震が起こりました。


地上で震度7が二回も起きるという前代未聞の直下型地震といえます。



建物の全半壊、道路の陥没、端の崩落、ダムの漏水、大規模な地滑りなどの大きな被害が続出し、さらに高層ビルをゆっくゆ揺らす強い長周期も観測されました。


長周期地震動の観測情報を公表開始して以来はじめて出現しました。



14日に発生した最初の地震の震源地は、布田川断層帯と日奈久断層帯という二つの断層帯が接して延びているところでした。


いずれも典型的な「横ズレ断層」で、両者は合わせて布田川・日奈久断層と呼ばれています。


横ズレ断層は、この地域では一般的なもので、活断層による大地震の発生確率が高いことは、地震調査研究推進本部も予測していました。



これらの断層は東西に横断する別府・島原地溝帯という地質構造に沿って地上に出現した活断層群の一部とみなすことができます。


北東の端である別府湾から、南西の端である島原半島に至る幅20~40キロメートル、長さ150キロメートルにおよぶ溝状の地域です。


その内部には、由布・鶴見火山、九重火山、阿蘇火山、雲仙火山などの活火山が形成されていて、そのうち大分の別府湾から阿蘇火山にかけての東半分は地震と噴火が絶え間なく起きることで陥没してできた特異な地域です。


このような大規模な陥没と、大量の火山岩の噴出がほぼ同時に起きた地域は「火山構造性陥没地」と呼ばれています。



中央構造線の延長


別府・島原地溝帯は、右横ずれの断層運動によって南北に引っ張られることで、地震と噴火を繰り返して形成されました。


その南縁で断層運動を生み出しているのが大分・熊本構造線と呼ばれる長大な地質構造でした。


これは、北東から南西方向の断層を境として、地面が水平に動く「横ずれ断層の集合体」です。



熊本地震の前震で震源となった布田川・日奈久断層も、この構造線上にあります。


またこの大分・熊本構造線が中央構造線の延長であるということが明らかになりました。



中央構造線の西への延長は、大分県の佐賀関半島に繋がります。


そして、布田川・日奈久断層の活動は別府・島原地溝帯の地域の火山活動と密接に関連していたのです。


特に約600万年前に開始した大規模な火山活動は、現在見られる活火山に連続しています。


また、火山活動は正断層をつくる地震活動を伴い、活断層の原因にもなります。



南海トラフ巨大地震との関係はあるのか?


中央構造線やフィリピン海プレートとの強い関連性を示したため、内陸の地震活動が、南海トラフ巨大地震を誘発するかどうかも懸念されています。


熊本地震の震源は南海トラフ震源域から数百キロメートルも離れているため、直接的に地震の引き金を引くことはないと考えられます。


しかし、近い将来起こる南海トラフ巨大地震に向けて、内陸の直下型地震が増えるプロセスにあることは確かです。


熊本地震もその直下型地震のひとつという解釈は十分に可能です。


日本の脅威は地震だけではない!巨大噴火のリスク! - 南海トラフ地震警戒情報