南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、地殻変動、マグマ、火山活動や静穏化現象などの様々な異常を総合判断し、警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。


プレート・テクトニクス誕生までのプロセス

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海洋底拡大説


アメリカのハリーという地質学者が「海底そのものが動いている」という説を提出しました。


彼は、大西洋の海底は、反対方向に動く二台のベルトコンベアのように広がっていると考えたのです。



反対方向に移動する海底の上に、北米大陸とヨーロッパ大陸が乗って、それぞれ西と東へ移動するというものです。


このコンベアのベルトの役割を果たすのが「プレート」で、プレート・テクトニクスの起源です。


このハリーのアイデアは、海の底が拡大していくことから「海洋底拡大説」と名付けられました。


大西洋の中央海嶺では、プレートが海底山脈の両側に向けて、毎年数センチというゆっくりとした速度で拡大していたのです。



海洋底拡大説の新たな証拠


この海洋底拡大説について、海底の地磁気を測定してみたところ、縞状のパターンが見つかりました。


地球には磁場があり「地磁気」と呼ばれています。


1950年代に、その強さを電磁石によって測る磁力計が開発されました。


この磁力計を飛行機や船に積み込み、地磁気を連続的に測ることによって、地下に石油が埋蔵されている場所を探すことができます。


このようにして広い海域の地磁気を調べてみると、驚くべき事実が発見されました。
大西洋の地磁気に、規則的な縞模様が見つかったのです。


とくに大西洋中央海嶺と平行に、地磁気が帯状の構造をつくっていることが判明しました。


しかも、こうした地磁気の帯は、大西洋中央海嶺の両側で、きれいな左右対称をなしていたのです。


具体的には、縞状の帯の太い部分と細い部分が、大西洋中央海嶺で折り返したように両側で同じ配置になっていました。


いわば大西洋中央海嶺を鏡とすると、両側の地磁気の模様は鏡に移したように裏返しの姿を示していたのです。



これは、大西洋の真ん中で中央海嶺が毎年、数センチメートルの割合で両側に広がることによって、左右対称の縞模様ができたのです。


海底ではたえず玄武岩のマグマが噴出しています。

これが冷え固まって溶岩になるときに、地磁気が記録されます。


つまり地磁気の縞模様とは、過去の地球が持っていた地磁気が、化石のように溶岩にきろくされたものだったのです。


つまり、中央海嶺に噴出した玄武岩の溶岩がプレートとなり、東西方向に分かれていきます。


その結果、プレートの東側はヨーロッパとアフリカへ移動し、もう片方の西側は南北アメリカへと動いているのです。



地磁気の逆転


さらに、縞模様はそれぞれの時期の、磁場の正逆をも記録していました。
地磁気がそれまでとは反対方向に向く時期があったことも記録していたのです。


つまり、磁石の向きが180度変わり、磁北極が磁南極に変わってしまう完全な反転が起きていたのです。



また、海底で冷え固まった溶岩の古地磁気を調べていくと、地磁気の逆転は頻繁に起きていたことが判明しました。


過去7600万年間に170回以上も、地球のN極とS極が入れ替わるという事件が起きていたのです。


最近では、78万年程前にこの反転現象が起きたことがわかりました。


平均すると、地球は50万年に1回くらいの頻度で地磁気が反転していたことも明らかになってきました。



プレート・テクトニクス説の誕生


のちに、こうした縞模様は他のすべての海洋でも発見されました。


大西洋だけでなく、地球全体にわたるメカニズムであることが判明したのです。


その後、地磁気逆転の年代データから、海洋底が拡大する速度が計算されました。


もし海底が水平方向に動いていると、海底に隣接する大陸もそれに従って離れていきます。


つまり、大陸は海底というベルトコンベアに乗って移動しているということになり、これこそが「大陸移動説」の原動力だったのです。


ベルトコンベアはプレートという巨大な岩板で構成され、その厚さは平均して100km程です。


このプレートは大西洋中央海嶺から生み出され、カリフォルニアや日本列島の近くで沈んで消えていきます。


やがて、地球上のプレートどうしの境界は、以下の3つのタイプで構成されることがわかってきました。


・プレートが誕生する場所
・プレートが消滅する場所
・プレートがすれ違う場所


プレートが誕生する場所


1つ目の「プレートが誕生する場所」は海の底にあります。


プレートをつくる高温の材料が地下深部から上がってきて、海底で固まったのです。


ここで誕生したプレートは、水平方向に広がっていきます。


中央海嶺では二枚のプレートが固結しながら互いに離れていきます。


プレートが消滅する場所


これはプレートが行き着く先の「海溝」です。


ここでは1つのプレートが他のプレートの下に沈み込んで消滅してしまいます。


日本列島はその典型で、これによって地下で地震が発生し、マグマが生産されるのです。


プレートがすれ違う場所


これは、プレートどうしが横ずれし、誕生もしなければ消滅もしていない場所です。


カリフォルニア州のサンアンドレアス断層はこの代表的な例で、プレートどうしが横ずれする境目に、巨大な活断層が形成されています。