南海トラフ地震警戒情報

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東日本大震災によって大きく変わった被害想定 伊方原発は安全なのか?

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愛媛県の被害想定


愛媛県の「南予地方局業務継続計画」によると、M8.4程度の南海地震が起きた場合ほぼ全域で震度5弱以上の揺れが起こり、一部では震度6弱になると考えられています。


また、津波は県南部を中心に最大6メートルの高さになるとされています。


山の崖崩れなどの危険のある場所は、ほぼ全県に分布し、液状化現象は松山市、新居浜市、西条市、東予市などの埋立地や地盤の弱い地域で特に危険性が高いです。



被害想定は死者数2987人、負傷者が4万6547人、建物全壊は7万6493棟、半壊21万棟超に達します。


また、南海地震がM9の規模になった場合には、愛南町で17.3メートル伊方町で12.6メートル松山市で3.5メートルの津波が襲うと予想されています。


さらに南海トラフ巨大地震の被害想定では、最大21メートルの津波が襲い、死者数1万2000人、建物全壊19万2000棟に跳ね上がります。



リアス式海岸が続く足摺宇和海国立公園は、豊後水道に面しています。


南海地震により生じた津波は豊後水道に流れ込み、国立公園の宇和島、津島、御荘を襲います。
津波は湾の奥深くに入り込み、国立公園を破壊してしまいます。


点在する島々が完全に孤立した場合、自衛隊や消防はさらに大きな被害が想定される高知県南部などへの救援で手いっぱいとなり、当分の間は救助もままならなくなる可能性が考えられます。


また日頃大きな災害に慣れていない瀬戸内にも、最大4メートルの津波が押し寄せ多大な被害が出ると予想されます。



伊方原子力発電所は安全なのか?


愛媛県西端の伊方町には四国電力の伊方原子力発電所が建っています。


ここには三つの原子炉があり、1号機が1977年、2号機が1982年、3号機が1994年より運転開始しています。
また3号機は2010年よりプルサーマルでの営業運転を行っています。


立地の海抜は10メートルで、原子炉格納容器や原子炉などは南海トラフ巨大地震で想定されている94ガルを大きく上回る570ガルまでの耐震性能を持っています。


そのため南海トラフ巨大地震の揺れには十分対応することができると考えられます。



しかし、リスクは東海・東南海・南海地震だけではないです。


この伊方原発は日本最大の断層である中央構造線上にあるのです。


伊方原発は地震の発生とほぼ同時に激しく揺れます。
そしてその揺れを検知すると、自動的に制御棒を挿入して原子炉を完全に停止できるといいます。


しかし中央構造線での直下型地震では、挿入前にダメージを受ける可能性があると指摘する専門家もいます。



問題は津波に対応することができるのか?ですが、これについて四国電力は安全であると主張しています。


その理由は、まず原発施設が海抜10メートルに建設されていること。
さらに建物入り口に防水壁を設置し、重要施設の扉は水密扉となっています。


建屋は1981年からの現行耐震基準に基づいており、四国電力は、いずれも震度7の揺れに耐えられるとしています。


しかし、1号機、2号機は建設から30年以上たっているのが気になります。



東日本大震災の発生によって、全国の地震についての考え方が大きく変わりました。


南海トラフ巨大地震でも被害想定は大きく見直され、それによって伊方原発が震源域の境界線上に乗ってしまいました。


そのため、四国電力は津波の想定をこれまでの4.3メートルから13.5メートルまで引き上げ、原発の安全対策工事を実施しています。