南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、地殻変動、マグマ、火山活動や静穏化現象などの様々な異常を総合判断し、警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。


香川でも津波による甚大な被害を受ける可能性が高い。

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津波は予測不能


2011年7月27日
産経新聞「四連動で20メートル級の大津波 東海・東南海・南海地震」


東日本大震災では被災地が太平洋沿岸部に限定されたが、四連動地震では西日本は太平洋沿岸部だけでなく、紀伊水道と豊後水道を通じ大阪湾や瀬戸内海に津波が流入する。


四連動同時の場合、津波の流量が巨大化するせいで、大阪湾と瀬戸内海に通じる紀淡海峡と鳴門海峡、豊予海峡を津波が通りにくくなる。
この場合は和歌山、徳島、高知のほか、宮崎や大分など九州沿岸部の被害拡大が予想される。


一方、時間差で発生した場合、津波の流量は四連動ほど大きくならないため、津波は海峡を通りやすくなるうえ、時間とともに、複数の津波が重なって大きくなる。
そのため、瀬戸内海沿岸部や大阪湾周辺にも回り込むことになり、これまで想定されなかった地域にも被害が出る可能性が出る。



この四連動というのは、南海トラフ3連動に加えて「日向灘地震」が同時に起こることをいっています。


香川県は一年を通して温暖な地域で、地震や津波などあまり考えない人が多いです。


しかし香川県の南海地震による県内被害想定は死者数188人、負傷者数3324人と予測されています。
また罹災者の数は全県でおよそ3万4000人、避難者数は約1万人です。


前の昭和南海地震では死者52人、負傷者273人を出しています。


しかし地震よりも危惧されるのは津波です。
高知や徳島に比べると安全という意識があるかもしれませんが、たとえ津波の高さが低くても、50センチもあれば大人でも足をすくわれてしまうし、養殖業などは大きな被害を受けます。


M8.6の東南海・南海の連動地震が起きた場合の香川県の津波被害想定調査では、地震発生から最も早い84分で津波が到達するのが東かがわ市の引田港で、最大水位2メートルとしています。


そこでは、地震発生から約70分で、第一波による水位変動が始まります。


その高さは県内沿岸全域では約0.5~1.9mであり、最も高いのがさぬき市の約1.9m、次いで牟礼町の1.7m
内海町の1.6mです。


過去の記録でも、宝永地震では約1.8メートルの津波があったといいます。


さぬき市、内海町、池田町では、地震発生から約90~110分後、高松市では約110~120分後に津波が到達します。



ただし津波の最高水位は二波目以降と見られ、その到達時間の最も早い地点で約170分後、最も遅い地点で約450分後です。



香川県の津波被害


香川県の津波浸水区域内の人口は約7万4300人です。


このうち浸水深1~2メートルとなる区域で約1万6600人、浸水深2メートル以上となる区域では約200人となります。



さらにM9.1の南海トラフ巨大地震の想定では、観音寺市、東かがわ市、三豊市が震度7となり、最大津波高は4メートル以上となっています。


こうした津波の高さは太平洋岸より低いですが、瀬戸内海は小さな島や入り江が多いです。


しかも東の紀伊水道、西の豊後水道から入り込んだ二つの津波は、数時間で松山・広島の間で重なります。


重なった津波にとって唯一の出口は北側に抜けている関門海峡だが、幅が1キロもありません。
そのため津波は別の出口を探し、瀬戸内海を暴れまわることになります。


海全体が複雑な挙動を示し、予想がつかない部分がたくさん出てきます。


瀬戸内海に入った津波は少なくとも24時間は減衰しないとされます。


局所的に水位が上がったり、流速を増したりしながら、共振現象を起こして波がさらに増幅する入り江も出てくると考えられます。