南海トラフ地震警戒情報

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南海トラフ巨大地震!三重県では従来の約2倍となる被害予想!

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4分で避難可能か?


三重県は、紀伊半島東部を占め、伊勢湾、太平洋に面し、東北の三陸海岸と似たリアス式海岸が続いています。



山の間に海が入り込んだ地形で、寒流と暖流が複雑な潮目をつくり出します。


入り江が多く、水深が深くなるため港には絶好の地形となっています。



こうした場所はどこも漁業が盛んで、三重県も例外ではありません。


養殖も同じく盛んで、伊勢湾から答志島では海苔、答志島から的矢湾てまは牡蠣、英虞湾ではアオサや真珠の養殖が行われています。


特に真珠は、世界で初めて養殖に成功した地でもあります。



1944年、太平洋戦争の真っ只中に、昭和東南海地震(M7.9)が発生。


情報統制により報道は少ないが、世界中の震度計でこの地震は観測されており、発生直後にアメリカ軍偵察機による撮影も行われています。



津波は紀伊半島東部から伊豆半島の太平洋岸までを襲い、三重県では高さ9メートルにも達しました。


アメリカ軍による撮影記録でも、標高3メートル以下の範囲が津波によって壊滅的被害を受けたことが分かっています。



リアス式という切り立った複雑な海岸地形は、津波の力を増幅させます。


さらに水深が深いことで、勢いが減衰しないまま陸地までやってくる原因となります。



これまで国の中央防災会議は、東海・東南海・南海の連動地震でも最大でM8.7を想定してきました。


その場合、津波到達までの予想時間は、県庁所在地でもある津市で60~90分、尾鷲市で10~20分とされていました。



しかし東日本大震災以降、見直された南海トラフ巨大地震の想定では、津波が尾鷲市、熊野市に到達するまで4分しかありません。


その高さは、鳥羽市で27メートル、尾鷲市で17メートル、南伊勢町で22メートル、志摩市で26メートルに達し、死者は4万3000人というすさまじい被害になります。



また三重県の沿岸といえば、四日市や尾鷲のコンビナートが有名です。


戦後、日本で最初の石油化学コンビナートが造られ、四日市ぜんそくという公害を出したこともありました。



三菱化学、三菱瓦斯、中部電力、コスモ石油、大陽日酸、味の素、ライオン・アクゾ、パナソニック エコソリューションズ電材三重、日本板硝子、DICをはじめ、大小様々な化学工場がひしめきあっています。


四日市は主に石油精製、石油化学を扱う企業が集中し、尾鷲では火力発電と石油貯蔵が行われています。


地震で石油タンクが大きく揺れた場合、液体が揺動するスロッシング現象が起こる可能性があります。


水の入ったコップを揺らすと、中の水が揺れるのと同じです。


石油タンクの貯蔵形式の一つに、鋼板でできた屋根を油の上に浮かべる「浮き屋根」がありますが、スロッシング現象で浮き屋根が大きく揺れると、タンクの壁とぶつかって火花を出す。


そこで火災が起き、石油タンクが炎上するということもあります。



タンクが燃えると、大気に拡散するのは可燃性ガスだけではなく亜硫酸ガスなどの毒性ガスも含まれるため危険です。



堤防の老朽化


三重県の「三重県地域防災計画」によると、鈴鹿市、津市、松阪市、伊勢市、鳥羽市、尾鷲市、熊野市といった主要都市で震度6弱以上、志摩市など志摩半島の市町で震度6強以上の強い揺れが生じた場合、地震による人的な被害は以下のように予想されています。


死者数  600人~1700人
負傷者数 4400人~1万1700人
罹災者数 142万7000人
避難者数 4万3300人~6万2200人


揺れによる建物被害は、全壊3万9000棟、半壊8万4300棟となっています。



津波は、熊野灘沿岸で高さ4~6メートル、津波到達時間は6~10分、被害予想は以下の通りです。


死者数  1000~6100人
全壊棟数 1万~3万100棟
半壊棟数 6100~2万9500棟


当然ですが、揺れによる被害より、津波による被害の方が大きいです。



しかし名古屋大学と三重県が行ったM9の巨大地震のシミュレーションでは、被害規模はさらに大きくなります。



熊野市を襲う津波の高さは15メートル以上、尾鷲市沿岸部も10メートル以上の高さになります。


全体の浸水域はこれまでの約2倍にも広がるのです。


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