南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、動物や海洋生物、ラドン濃度、電磁波ノイズ 、地殻変動、水文観測などの異常から警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。




2019.1.21更新
最新警戒情報
Level.5:
Level.4:茨城、栃木、愛知
Level.3:沖縄、九州南部
Level.2:長野、北海道~東北
Level.1:

発生率、及び推定マグニチュードから人的被害を及ぼす危険性の高いものをlevel5から順に表示しています。
※過度に心配せず減災、防災等の意識の向上にお役立て下さい。


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真夏に東海地震が起きれば過去最大の被害になる

東海・東南海・南海地震などは真夏に発生すると過去最大の被害になる可能性があります。


その場合、特に重大な人的被害がでることが考えられるのが「神奈川県」です。


今回は東海地震が発生した場合、神奈川県ではどのような危険があるのかを記事にしました。
また、神奈川県以外でも同じ被害が生じるところは多数ありますので、これをひとつの参考に自分の住む地域ではどうなのか?対策はあるのかを考え、防災に役立ててください。




密集のリスク


神奈川県は東京湾、相模湾に面し、東西に延びる京浜工業地帯の中心地です。


国内三位の貨物量を扱う横浜湾、八位の川崎湾があり、マグロの収穫量国内三位の三崎湾もあります。


さらに日産自動車、三菱ふそうなどの自動車大手や、IHI、住友重工といった大企業の工場群が並んでいます。


輸入貨物で最も多いのが原油と液化天然ガスで、輸出貨物は自動車とその部品が多いです。
つまりそれらの産業の密集する地域です。


また県の東西を新幹線、東名高速道路が横切ります。


もし巨大地震が発生すれば、陸では路線や道路が分断され、海では港が破壊される可能性があります。
そうなれば全国の物流に甚大な影響がでます。



ちなみに2003年にドイツのミュンヘン再保険会社が50の世界主要都市を対象に公表した「世界大都市の自然災害リスク指数」によると、ロサンゼルスのリスク指数を100とした場合、二位のサンフランシスコが167なのに対して一位の東京・横浜は710二位の4倍以上の危険性があるとされています。



神奈川県は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートの三つのプレートの境界線が集中する地域で、日本国内でも特に地震が起こりやすい場所だと考えられています。


想定される大地震には、東海地震を筆頭に、神奈川県西部地震神奈川県東部地震神縄・国府津ー松田断層帯地震、そして関東大震災の再来を想定した南関東地震があります。



もし東海地震が発生したら...


東海地震の揺れは港湾施設を破壊し、押し寄せる津波が防潮堤を乗り越え、市街地にやってくる可能性があります。


最初に考えられるのは、海岸近くの埋立地である京浜工業地帯で起こる液状化現象です。


神奈川の最東端に位置する浮島町には多くの石油化学コンビナートが建設されています。
その東に羽田空港があり、飛行機はずらりと並ぶ工場群をかすめるように離発着します。


神奈川県の場合、横浜市、川崎市、横須賀市の海岸沿いでは液状化の可能性が高いです。


また、小田原市、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市の海岸沿いや低地、多摩川、相模川、酒匂川の流域でも液状化が想定されています。



例えば、石油、化学薬品などの備蓄タンクが被害を受け、中の液体に引火すれば、東京湾はあっという間に火の海になってしまいます。


パイプラインで破断が起こり、有毒ガスを発生するような液体が噴き出すことも考えられます。



2003年の北海道十勝沖地震でも、苫小牧の原油タンクが炎上しました。


直径42.7m
高さ24.3m
容量3万2778キロリットル

の円筒形、浮き屋根式タンクは44時間燃え続けました。



東日本大震災でも、千葉県のコスモ石油でタンク火災が発生しました。


揺れで支柱が壊れてタンク本体が倒壊し、近くにあったLPG(液化石油ガス)の配管をちぎってしまいました。
そこから引火し、大火災となりました。



市街地では長周期地震動による被害


横浜市には首都圏で最も高いビル「横浜ランドマークタワー」があります。


ここでは、地震対策として巨大な制振装置を設置しています。
新宿などのビルでも、柱に油圧ダンパーを組み込む高層ビルが増えてきましたが、既存のビルで対策を行うと、数十億円の費用が必要となります。


さらにマンションであれば住民の同意も必要になるため、大半は対策が進んでいないのが実情です。



また、1964年の東京オリンピック開催にあわせ、急ピッチで造られた首都高速の橋脚などは、手抜き工事が多いという指摘もあります。


もしこれが事実であれば首都高が崩れて、大惨事にもなりかねません。



真夏の大惨事


神奈川には相模湾を見渡す葉山、七里ヶ浜、湘南、照ヶ崎、大磯などの海水浴場が多数あり、毎年数万人という多くの海水浴客でにぎわっています。


真夏の日曜日や夏休みの昼下がりなどに地震が発生すれば、かなり大きな被害が出ることが予想できます。


海で泳いでいる人たちは大地震が起きても、その揺れに気づくことなく数分後には知らぬ間に津波に巻き込まれてしまう。
50センチ程度の津波であっても、助かる確率はかなり低いでしょう。


揺れに気づいた浜辺の海水浴客は、泳いでいる友人や家族に知らせに行こうとする人もいれば、津波に対する危機感が薄く避難行動を起こそうとしない人もいます。

そうした人たちも避難に間に合わず次々と津波の被害は拡大していきます。
そうなると海水浴客だけでも死者・行方不明者数は相当な数になると考えられます。



東海地震の想定


これまで東海地震の想定では、神奈川には6~7メートルの津波が襲うとされてきました。


しかし、東日本大震災を受けて記録が定かでない過去の地震を含めた再検討を行ったところ、1498年に発生した明応地震での津波が、高さ10メートルを超えていたのではないかという研究結果がでてきました。


「鎌倉大日記」には海岸から1キロ離れた鎌倉大仏まで津波で破壊されたと記されています。


現在の鎌倉大仏は、空の下で雨風に身をさらしています。
しかし元々は、奈良の東大寺のように大仏殿で守られていたといわれています。


ところが大仏殿は地震で倒壊し、大仏だけが残りました。
大仏の左肩に残る傷は、その時の痕跡だといいます。


さらにさかのぼって1293年の鎌倉大地震でも、この地で死者数万という被害があったとされています。



神奈川県の「津波浸水想定検討部会」は2011年11月、それらの研究結果をふまえて、鎌倉市で最大14.4メートル藤沢市で11.5メートル以上真鶴町で8.8メートル、東側の横浜市や川崎市でも4メートルの津波が襲う可能性があると発表しています。


さらに内閣府が発表したM9.1の南海トラフ巨大地震の想定では、地震から約30分で鎌倉へ1メートルの津波が到達し、約60分後には5メートルになっているとしています。


こうした津波が酒匂川、相模川、境川といった河川を逆流し、市街地になだれ込む事態も考えられます。


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