南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、動物や海洋生物、ラドン濃度、電磁波ノイズ 、地殻変動、水文観測などの異常から警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。




2019.1.21更新
最新警戒情報
Level.5:
Level.4:茨城、栃木、愛知
Level.3:沖縄、九州南部
Level.2:長野、北海道~東北
Level.1:

発生率、及び推定マグニチュードから人的被害を及ぼす危険性の高いものをlevel5から順に表示しています。
※過度に心配せず減災、防災等の意識の向上にお役立て下さい。


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地下天気図により明らかになった衝撃の研究結果

前回お話しした、東海大学による「地下天気図」


これにより、大地震の前には、ある特徴的なパターンが出現する可能性が高いことがわかりました。




新しい予測アルゴリズム


大地震の前に地震が減る、または増えるといったように、地震活動がそれまでと変わってくる可能性は昔から指摘されていました。


しかし、解析する範囲やマグニチュードなどの条件に、結果が大きく左右されてしまうという問題がありました。


こうした条件の影響をなるべく抑えつつ、静穏化や活性化を際立たせる方法としてある研究者によって開発されたのが「RTM法」と呼ばれるものです。



Rは距離、Tは時間、Mは規模を表しています。
過去一定期間内の地震活動の推移を示す指標となります。


解析対象地点の近くで大きな地震が発生すると、RTMの値が大きくなり、地震活動度が静穏化すると、小さくなります。


また、異常がないときは0となります。


RTMの値は3つの値の積を計算しているため、そのひとつが正常ならば、他が異常であっても結果は0となります。



多くの事例解析に基づく、RTM値の時系列変化の理想的な形は、ゼロ周辺を推移していた値があるときからマイナスとなり、ピークを迎え回復に転じ、それがゼロ周辺に戻ったのちに地震発生。というものです。


この場合、地震が発生するおおよその時間が数ヶ月程度の精度で推定することができます。


発生場所は静穏化となったエリア周辺で発生することが多く、県単位から○○地方などのブロック単位程度で推定することができます。


そして、規模は静穏化が一年位続くと、マグニチュード7クラスの地震が起きると考えられています。



具体的な解析結果は?


では、具体的な解析結果はどうなっているのでしょうか?


阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)


兵庫県南部地震は1995年1月17日の午前5時46分、淡路島北部の野島断層付近を震源に発生したマグニチュード7.3の大地震です。


この地震を解析すると、地震発生の約10ヶ月前から静穏化が始まり、いったん収束に向かったものの、再び静穏化に転じ、その後収束して地震発生に至っています。



東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)


2011年3月11日午後2時46分、1000年に一度と言われるような巨大地震が東北地方の太平洋沖で発生しました。


この地震は兵庫県南部地震に比べ、そのエネルギーが1000倍近く大きな地震でした。


そこで、この地震については、解析範囲を日本だけに留まらず米国地質調査所の地震カタログを用いて、北はカムチャッカから南はフィリピン、グアムまで拡大し、さらに過去40年間のデータをすべて使用したところ、震源域を含む広範囲の静穏化が見えてきました。


2000年ぐらいから静穏化が始まり、2003年~2004年にかけてピークとなり、2006年ぐらいに収束しましたが、その後地震が発生したのは5年後です。


さらに、このような静穏化は過去40年でこれだけでした。



前回の東日本大震災とも考えられる地震は紀元869年の貞観地震で、それからおよそ1100年が経過しています。


今回の異常は10年前から5年前程度に出現しています。
地震の再来間隔を1000年としても、その99%の時間が経過した段階でこのような異常が出現しました。


10年というと、誤差は大きいですが、実は破壊までの残された時間は再来間隔の1%の精度であったのです。



このようにRTM法は前兆現象抽出に有力な方法であるということが言えますが、マグニチュード9クラスの地震では、その発生時期の推定に、5年から10年という大きな誤差が生じてしまいます。


そのため、東海大学では、地下天気図だけでなく、電磁気学的手法や地下水などの、多角的な情報を重ね合わせて異常を抽出していくことが、実用的な予測実現への道であると考えています。




また、1995年から2011年までに発生したマグニチュード6.5以上の主な被害地震以下の13個について、このRTM法で解析を行ったところ、前兆的な静穏化が確認できた地震は12個、一切静穏化が確認できなかった地震はわずか1個だけでした。


・阪神淡路大震災(M7.3)
伊豆諸島三宅島噴火(M6.0-M6.5)
・鳥取県西部地震(M7.3)
・十勝沖地震(M8.0)
・紀伊半島沖地震(M7.4)
・新潟県中越地震(M6.8)
・福岡県西方沖地震(M7.0)
・宮城県沖地震(M7.2)
・能登半島地震(M6.9)
・新潟県中越沖地震(M6.8)
・岩手、宮城内陸地震(M7.2)
・駿河湾の地震(6.5)
・東日本大震災(9.0)


伊豆諸島三宅島噴火の際の地震のみ、静穏化が見られませんでしたが、噴火を伴わない単独の地震ではすべてにおいて静穏化が見られたという結果になりました。




地下天気図の将来


地下天気図は、地震活動の状況を示すものですので、将来的には天気予報のように、


「○○地方は○ヶ月前から始まった静穏化が収束に向かっています。このまま収束した場合、○年○月から○ヶ月の間にマグニチュード○程度の地震が発生する確率が○%と予測されます。」

「また、その他の地域については、静穏化は見られませんので、同じ期間に同程度の地震が発生する確率はほぼ0%です。」


といった情報が発信できるようになります。



現在ではまだ、静穏化収束後いつ地震が発生する確率がもっとも高くなるのか、地震の規模はどの程度の範囲で予測できるのかなど、はっきりとしたことが言えません。


また解析範囲や期間などをどう考えるかによっても結果が変わってくるため、これらの問題をどのように解決していくかが今後期待されます。


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