南海トラフ地震警戒情報

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海洋生物や漁獲異常は南海トラフ地震などの海溝型地震の前触れ?

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東日本大震災と過去の三陸大津波


三陸地方は、昔から繰り返し大津波の被害を受けてきました。


2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の揺れは、東京でも死者が出てしまうほど広域に及び、その後襲来した大津波は東日本沿岸に甚大な被害をもたらしました。



ある作家のかたが、明治三陸地震や昭和三陸地震などの過去に起きた大津波を伴った地震について三陸地方で聞き取り調査を行い、まとめたものがあります。


そこには前兆現象に関する証言も詳細にまとめられていました。



その中で明治三陸地震、昭和三陸地震の二つに共通して見られた前兆現象は井戸水の渇水やにごり、豊漁や不漁といった漁獲の異常、そして発光現象や地鳴りなどでした。



明治三陸地震と昭和三陸地震の前兆


明治三陸地震は1896年6月15日に発生しました。


地震の規模はマグニチュード8.5前後と推定され、津波による死者は2万人を超えたと言われています。



この地震では、前日に沿岸一帯の漁村で井戸水の異変があり、岩手県宮古市では60メートルの深さをもつすべての井戸水がにごり始めたとあります。



漁獲の異常については5月までは不漁でしたが、6月に入ってからは三陸海岸一帯でマグロ、カツオ、イワシなどが豊漁になりました。


また、その年の3月頃からは三陸海岸一帯でウナギの姿が確認され、地震の数ヶ月前からは川菜と称する海草が磯に生え始めたとあります。


さらにこの現象は安政3年の津波襲来前も同じだったと記録されています。



そして昭和三陸地震は1933年3月3日に発生しました。


地震の規模はマグニチュード8.1と推定されており、犠牲者は3千人を超えました。


昭和三陸地震については明治三陸地震よりもさらに詳細な証言が残されています。



井戸水は岩手と宮城両県の三陸地方における異常が記録されていますが、岩手県大船渡市では寺院と神社、個人宅の名称に関する情報が残っています。



漁獲の異常はイワシ漁について例年11月で終わるはずが年越し後も激増し、三陸沿岸各地でイワシが大豊漁だったとあります。


また、アワビの大量死や無数の海草類が海岸をうずめるほど漂着したなどの証言もありました。



東日本大震災前の漁獲異常


東日本大震災の前にも明治および昭和三陸地震前のような漁獲の異常はあったのでしょうか?



各漁港の水揚げ量については月別のデータが農林水産省により公開されています。



このデータを使って漁獲異常を検証したところ、異常が見られたのはイワシの水揚げ量増加のみでした。


これは昭和三陸地震のときのように年越し後も豊漁が続いたと言われるほどの異常ではなかったにしろ、


巨大地震の直前にイワシの漁獲異常が見られたという点では共通しています。



イワシの漁獲異常は地震の前兆なのか?


ではこの三つの地震に共通して見られた「イワシの漁獲異常」というのは本当に地震の前兆現象と言えるのでしょうか?



一定の期間を対象とし、その期間内で異常と判断できる月は計12回、漁港数は地震の前月である2011年2月の6漁港がもっとも多く、次いで多かったのが2007年1月の4漁港でした。



次に、この6と4という数をそれぞれ分母も考慮して比較します。



2011年2月はデータのある漁港が全部で12でしたので、全12漁港のうち6漁港で異常が見られたということになります。


2007年1月は、全部で8漁港のうち異常が見られたのは4漁港でした。


また、この4漁港は宮城、福島、茨城の三県にまたがっており、2011年2月には及ばないものの、広域と言えます。



しかし、2007年2月には、巨大地震は発生していません。


もし漁獲異常となった漁港数とその場所が地震の震源と規模に関係するとしたなら2007年2月には宮城沖~茨城沖でマグニチュード8クラスの大地震が起きていてもおかしくありません。


しかしマグニチュード7の地震すら発生していませんでした。



この結果から考えると2011年2月の漁獲異常が翌月の地震に関係していたとするにはまだ現時点では不十分といえます。



海洋生物の海岸打ち上げと地震の関係


東北地方太平洋沖地震の1週間前、茨城県鹿嶋市の海岸にイルカの一種であるカズハゴンドウが50頭以上の集団で乗り上げました。


このようなイルカやクジラが複数頭で海岸に打ちあがることを「集団座礁」と言います。



この現象が起きて7日後に東日本大震災が発生したため、インターネットを中心にこの集団座礁は巨大地震の前兆だったのではないかといった話が飛び交いました。



イルカやクジラの集団座礁の情報は一般財団法人日本鯨類研究所が全国から集められた情報を取りまとめて、そのデータを公開しています。


この記録を見れば、イルカやクジラの集団座礁は地震との関連がかなり薄いということがわかります。


その理由は集団座礁は日本全国で年間200回以上も記録されているため、


仮に集団座礁の後に巨大地震があったとしても大きな地震を伴わない集団座礁のほうがはるかに多い
からです。



イルカやクジラだけに限らず深海魚の打ち上げも地震との関連性が指摘されています。


たしかに深海魚の打ち上げ後に地震が発生したケースはありますが、地震が発生しなかったケースも数多くあり、また、深海魚の打ち上げがなく地震だけが発生した場合も数多くあります。


二つの出来事の時空間的な関係を公平に調べればそのほとんどは偶然のレベルで説明できるのです。



宏観異常現象の報告は数多く寄せられますし、インターネットなどでも情報を集めることができますが、それらの情報は真偽がわからず、


異常現象と判断する基準も人それぞれで、たいていが地震発生後に「今考えるとあれは異常だったな」というように情報が次々と寄せられてきます。



そこで一番有効な方法としては、統計資料を利用することです。


例えば各漁港の漁獲量などは完全客観的な数値です。


宏観異常現象に用いることができる統計資料はこれ以外にもたくさんあると思われます。


こうした情報を活用すれば宏観異常現象についての研究がさらに進歩していくのではないかと考えています。


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この機会にいくつか紹介しておきたいと思います。

まず、相次いで起きている停電に対する備えとして非常に重要な「ポータブル電源」というものを紹介したいと思います。

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