南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、地殻変動、マグマ、火山活動や静穏化現象などの様々な異常を総合判断し、警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。


富士山大噴火は十分あり得る! いつ噴火するのか?前兆はあるのか?

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日本列島は地震と火山頻発の時期に突入し、九州南部の火山のみならず、関東周辺の火山も活発化しています。


2015年の段階では、箱根山、浅間山こ火山活動が目立っていましたが、火山噴火の本命は「富士山の大噴火」です。



富士山噴火はありえない未来ではない


富士山噴火については、21世紀を迎えるまで、多くの火山学者が「ありえない」としてきました。


その一方で富士山噴火を懸念し、火山性地震などの動向を常に調査する学者もいました。


それらのデータから噴火年を計算したところ、2020年までに噴火がある可能性が出てきました。


現実に、富士山周辺では、火山性地震がかなり起きていますので富士山の下のマグマが動いていることは確かです。



しかし、富士山の噴火に関しては、ほかと比べて非常に見極めが難しいです。


その理由としては、富士山が大きな山であるということも当然ありますが、山頂や山腹の火口がすべて塞がってしまっていることが大きな理由でしょう。


例えば、東日本の地震の判断材料ともなる伊豆大島・三原山の場合、小さな山であるうえ、火口が空から観察できるためマグマの動きを直に知ることができます。


しかし、富士山の場合はそれができない。
さらに富士山の噴火の周期は非常に長いため、過去のデータの蓄積が乏しいのです。


多くの学者がこれまで富士山の噴火を「ありえない」としてきたのだが、火山性地震の発生を考えると、そうとも言い切れなくなってきました。



地震との関連


富士山噴火が近いと考えるのは、地震との関連からでもあります。


日本列島でのここ20年余の地震は、富士山噴火を誘発しつづけてきました。


阪神淡路大震災、紀伊半島沖地震、東日本大震災などは、富士山下のマグマ溜まりを押し縮めるものでした。
日本列島での地震のたびに、富士山のマグマは上昇していて、特に東日本大震災は富士山噴火を大きく誘発したと考えられています。


富士山の最後の噴火といえば、1707年の宝永噴火です。


宝永噴火ら南東斜面からの噴火でありましたが、その噴火の約一ヶ月半前に発生したのが、東海・東南海トラフが連動して割れたマグニチュード8.4と推定される巨大地震「宝永江戸地震」です。


さらにその4年前には房総沖を震源とするマグニチュード8クラスの巨大地震である「元禄地震」が発生していました。


これらの巨大地震の連続によって、宝永噴火が誘発されたと考えられ、今後さらに伊豆諸島沖地震や南海トラフ地震などの大きな地震が発生することにより、その再現が起きないとも限らないのです。



富士山噴火の可能性が国に認められた


いまでは、富士山噴火の可能性を国も認め、万一に備えるようになりました。


2002年には内閣府主導により「富士山ハザードマップ」が作成されましたが、噴火の位置に関しては、各研究者と国との考えが異なります。


国や多くの学者が想定する噴火口は、富士山頂から南東の宝永火口です。


宝永火口は江戸時代の噴火時と同じ火口で、このときの噴火による降灰は江戸まで達しました。


この記録があるからか、多くの学者や国では次も「再び宝永火口で噴火がある」と予測しています。


しかし過去のデータの蓄積が乏しい富士山噴火に関して、絶対にそうとも限らず、一部の学者のあいだでは「富士山の北東側」で噴火があると予測されています。



富士山噴火の歴史を宝永噴火のみではなく、よりさかのぼって見てみると、宝永噴火の前の噴火は平安時代の貞観噴火でした。


この噴火は富士山頂の北西方面の噴火となり、大量の溶岩が流出しました。
これにより現在の青木ヶ原と精進湖、西湖が形成されました。


さらに地質時代までさかのぼると、富士山噴火の火口は、北西側→南東側→北東側→南西側のサイクルとなっていることがわかりました。


前回の宝永噴火は南東側の噴火であるため、このサイクルが正しければ次にくる富士山噴火は「北東側」ということになります。


実際に近年、富士山で観察された異常現象は北東側に多いというのも気になります。富士山の北東側にマグマの動きがあるという一つの証拠だと考えることができます。



次の噴火は溶岩流出に注意


噴火のパターンには、火山灰噴出型溶岩流出型の2つがあります。


次の噴火は宝永噴火のように火山灰噴出型噴火ではなく、貞観噴火と同じ溶岩流出型噴火になると予測されます。


どちらの噴火パターンになるのかは、火山下のマグマ溜まりの状態によって左右されます。


例えばマグマがマグマ溜まりを完全に満たしていない状態で噴火が起これば、火山灰噴出型となりやすいです。
一方、マグマ溜まりにマグマがいっぱいとなって起きたときは、噴火時に溶岩を流出させます。


宝永噴火の場合、噴火の49日前に発生した宝永江戸地震によりプレートが動いたため、マグマ溜まりへの圧力が減退し、マグマ溜まりに空間が生まれ、ガス爆発となりました。


つまり、火山灰噴出型になるか溶岩流出型になるかは、噴火前に周辺のプレート境界で地震があるかどうかでも決まってくるということです。


大地震が起きてプレートが動けば、マグマがマグマ溜まりから減退し、ガス爆発による火山灰噴出型噴火になり、地震が起きないまま、マグマがマグマ溜まりを満たせば溶岩流出型になります。


貞観噴火が溶岩流出型噴火になったのは、噴火の前に周辺のプレートを動かす大地震がなかったからだと考えられます。



現在のところ、関東や東海周辺でプレートを動かすほどの大地震は発生していません。


つまり、富士山のマグマ溜まりはマグマで満たされていて、溶岩流出型噴火になると想定できます。


しかし、その噴火前にプレートを動かすほどの大地震が発生すれば状況は変わってきます。