南海トラフ地震警戒情報

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ビルやマンションを襲う長周期地震動の恐ろしさ!

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東京の都心では、高層マンションやビルがかなり増えました。


また、地方でも5階以上の高い建物は驚くほど増えてきました。


このような高い建物で特に怖いのは「長周期地震動」というものです。


長周期地震動ではどんな被害が考えられるのでしょうか?対策はどうすればいいのでしょうか?




長周期地震動による被害


数十秒以上のゆっくりした周期の揺れを「長周期地震動」といいます。


長周期地震動の恐ろしさは、2004年に発生した新潟県中越地震を見るとわかりやすいです。


新潟県中越地震が発生した際、東京の六本木ヒルズ森タワーの67基あるエレベーターのうち6基が損傷し、そのうち1基では直径1センチもあるワイヤーケーブルが切れてしまいました。


地震被害ではこんなことは全く不思議ではありませんが、衝撃だったのは、このときの東京地方の揺れはわずか震度3でした。



家具、家電は必ず固定を


高層建築物に長周期地震動が伝わると、室内はどのようになるのかを実験したものがあります。


2008年に南海地震を想定した長周期地震動で、ビルの上層階における室内がどのように揺れるかを検証したものです。


南海地震の長周期地震動を受けた高層ビルの30階程度の上層階では、最大片振幅約150センチ、最大加速度約500ガルの大きくゆったりとした揺れに数分間みまわれます。



数字だけでは、あまりピンとこないと思いますが、室内の様子を説明すると、
オフィスではキャビネットが倒れ、キャスターのついたオフィス機器は、まるでそれ自体が暴走しているかのように動き回ります。


リビングでは大型の家具が倒れ、テレビは床に落下した後、すべるように室内を動き回ります。



高いマンションに住んでいる人や、ビルの上層階で働く人は特にビルトインタイプの家具にするか、家具を壁や柱にしっかりと固定しておく必要があることがわかります。


また、費用が一切かからない防災対策としては、家具をできるだけ置かない部屋を設け、安全な部屋を確保しておくことなども有効です。



緊急地震速報を活用する


今後発生が危惧されている東海地震では、震源から距離のある東京や大阪でも最大震源5以上の揺れが想定されています。


長周期地震動は、遠くで起きた地震によって、地表での震度以上に上層階が大きく揺れて被害が起きます。


建物自体に大きな損傷はなくても、高層階では室内は命に関わるほどの危険地帯となります。



遠くで起こった地震の場合は、緊急地震速報を活用すれば、揺れが襲ってくる前にできるだけ安全な場所に移動することが可能です。


東海地震の場合、例えば東京の新宿では45秒程度前に速報が届くと試算されています。
45秒の時間があれば、安全な部屋へ移動することぐらい簡単にできます。