南海トラフ地震警戒情報

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地震科学はどのように発展してきたのか?スロースリップ(ゆっくり地震)の発見!

 

 

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科学技術は確実に進歩している

日本は地震大国と呼ばれ、その理由として世界中の至るところで発生している地震の1割以上が日本だというデータがあります。

 

つまり世界中で発生する地震10回のうち1回は日本で発生しているということになります。

 

台風や雷、雨などの気象情報は事前に予知ができるようになり、原因不明で治療不可能と言われていた病気なども今ではほとんど治せるようになってきました。

 

これだけ科学技術が発達してきているにも関わらず、地震に関してはまだまだ予知することが難しいのです。

 

 

しかし、地震が発生すれば瞬時にそれがどこで発生したのか、かなり正確な位置までわかり、どの程度の規模でどのような広がり方をし、次にどこが揺れるのか、津波が発生するのか、発生する場合どの程度の高さなのか等を正確に予測することができます。

 

 

そして、その後の調査により力が加わった断層、そして今後予測される活動パターンなどをある程度予測できるようになってきています。

 

確実に地震の研究は進歩していることがわかります。

 

 

 

断層の向きと地震波の関連性

地震の揺れは断層の運動により生じるということは、現代では常識となっています。

 

 

しかし、それが明らかになるまでは

 

「地球内部に原因がある」

 

「隕石、核などの外部的な要因である」

 

「断層の動き自体が地震により起きる副次的なものである」

 

「火山で起こる水蒸気爆発によるもの」

 

など、さまざまな議論がありました。

 

 

地震波が断層運動から生じるものであるという証拠は、地震波の記録から明らかになりました。

 

その頃には地震にP波とS波があるということが既にわかっており、そのP波を観測すると、はじめに上向きに揺れる場合と下向きに揺れる場合の2パターン存在していることが明らかになりました。

 

難しい話になりますが、P波というのは圧密波というもので、初めに膨張が伝わると地面は上に動き、圧縮が伝わると地面は下に動きます。

 

ある地点に、上向きか下向きのどちらのP波が最初に届くのかは、動いた断層の向きとその位置によって決まります。

 

 

このことからP波のパターンから地下の断層の向きを推定することができるようになったのです。

 

これは地震が断層運動によって発生するという証拠としては十分でした。

 

地震が地下の水蒸気爆発や核、隕石などによるものであった場合、どの地点からも上向きの地震波しか観測されないからです。

 

つまり、下向きの地震波が観測された時点で、これらの説が間違いであるということが証明されたのです。

 

 

 

海底と陸地の地下構造の違い

海底の構造と陸地の構造がまったく異なるということがわかったのは、実は地震研究によるものではありませんでした。

 

これは第二次世界大戦の際、海戦に備えて全世界的に海底地形研究が行われ、それによって判明しました。

 

 

また、それ以外にも潜水艦や機雷対策などによる磁気探査技術の発展により、海底のプレートに磁気がある、そして磁気の方向が反転している場所があるということまでわかってきました。

 

 

この海底の構造や、これまでの様々な研究結果から、南海トラフ地震などの海溝型地震のメカニズムの考え方の基礎でもある「プレートテクトニクス」ができたのです。

 

 

ゆっくり地震(スロースリップ)の発見

社会的にアナログからデジタルへ大きく変わっていく中、地震研究についてもそのほとんどが今ではデジタル化され、より細かいデータを観測することができるようになっています。

 

地震は毎日頻繁に起きる現象ではないと考えられていましたが、より細かいデータを得られるようになってから、日本の各地で不思議な地震現象が起きていることが明らかになりました。

 

その1つが「ゆっくり地震」と呼ばれるものです。

 

そして現在ではこのゆっくり地震について、さらに理解を深めるための研究がされています。

 

新しい発見があるたびに、地震現象が本当に複雑で多様であるということが痛感されます。

 

 

ただこれだけ多くのことがわかってもなお、将来的に起こる地震の場所、規模、時期などを正確に予測することは不可能なのです。

 

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