南海トラフ地震警戒情報

自ら四国沿岸部へ移住し南海トラフ地震の観測、研究をしています。南海トラフをはじめ、その他の巨大地震などを潮位、動物や海洋生物、ラドン濃度、電磁波ノイズ 、地殻変動、水文観測などの異常から警告します。 ※人的被害を減らすのが目的で、予言などではありません。

2018.11.15更新
最新警戒情報
Level.5:
Level.4:
Level.3:沖縄、北海道、関東、東北
Level.2:長野、大分、宮崎
Level.1:

発生率、及び推定マグニチュードから人的被害を及ぼす危険性の高いものをlevel5から順に表示しています。
※過度に心配せず減災、防災等の意識の向上にお役立て下さい。


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南海トラフ巨大地震はどこまで解明されているのか?いつどれくらいの規模で発生するのか?


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南海トラフ巨大地震は国が最も恐れる災害として、様々な対策や予測が行われています。

 

現在研究者や国の調査によってどこまで解明されているのかを、ざっくりと知っていただくために記事を一つ書かせていただきました。

 

 


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南海トラフとは

フィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を南海トラフといいます。

 

 

この南海トラフ沿いのプレート境界では、海側のプレートが陸側のプレートの下に1年あたり約5㎝~6㎝の速度で沈み込んでいます。

 

その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積します。

 

陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。

 

 

文章で説明しても伝わりにくい部分があるので、頑張ってイラストを作成して頂きました。

①まず、海側のプレートは陸側のプレートの下へ沈み込むように常にエスカレーターのように動いているとイメージしてください。


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②そのエスカレーターに巻き込まれるように陸側のプレートが引きずり込まれていきます。

ちなみにこの引きずり込まれる力をプレートの歪みと言います


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③常に引きずり込まれていれば、いずれ限界が来て引きずり込まれたプレートは跳ね上がります。


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陸側のプレートが跳ね上がれば当然陸は大きく揺れます。

さらに海中でプレートが勢いよく跳ね上がるため大きな波が発生します。

これが南海トラフ地震とそれによって発生する大津波になります。

 

 

・南海トラフ地震の周期

南海トラフ地震の周期はおよそ100年~150年間隔で繰り返し発生しています。

ちなみに前回の昭和東南海地震、昭和南海地震が発生してから70年以上が経過していて次の南海トラフ地震が発生する可能性は日々高まっています。

 

・地震の規模

マグニチュード8~9クラス

過去に南海トラフで起きた大地震は多様性があり、次に発生する地震の震源域の広がりを正確に予測することは困難です。

 

・発生確率

今後30年以内に70%~80%

 

・平均発生間隔

88.2年

 

 

・過去の地震活動

過去に南海トラフで発生した大地震の震源域の広がり方には多様性があります。

 

また、南海地震と東海地震が、同時に発生している場合と、数年以内の時間差で発生している場合があります。

 

東海地震でも、御前崎より西側で断層のすべりが止まった1944年の昭和東南海地震と、駿河湾の奥まですべりが広がったと考えられている1854年の安政東海地震では、震源域が全く異なりました。

 

また、1707年に起きた宝永地震の震源域は、津波堆積物などの調査結果から、昭和南海地震や安政南海地震の震源域より西に広がっていた可能性が指摘されています。

 

また1605年の慶長地震は揺れは小さいけど、大きな津波が記録されている特異な地震であり、1896年に起きている明治三陸地震のような津波地震であった可能性が高いとされています。

 

南海トラフでは、分岐断層が確認されており、過去にはプレート境界だけではなく、分岐断層がすべることによる地震も起きていたと指摘されています。

 


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M9以上の地震が発生している可能性

南海トラフの地震については、数多くの知見や 観測データが蓄積されている。

こうした最近の調査観測・研究の成果により、南海トラフ で発生する大地震は、従来考えられていたよりも、多様かつ複雑であることが明らかとなっています。

 

 

例えば、今まで南海トラフで発生した地震でも1707年に発生した宝永地震が最大の規模であったと考えられていました。

 

しかし、津波堆積物の調査研究から、宝永地震の際に発生した津波よりも更に巨大な津波が約2000年前に起きていた可能性が指摘されています。

つまりマグニチュード8.7~9.2であると想定される宝永地震よりも更に巨大な規模で地震が発生している可能性があるということです。

 

 

また、宝永地震と同程度の規模の地震が300年~600年の間隔で発生していることが明らかになりました。

 

このように研究が進むにつれて、「南海トラフで100年~200年に1回、ほぼ同じ領域で同様の規模で繰り返し発生する」という固有地震モデルが必ずしも成立しているとは限らないということがわかってきました。

 

 

 

なぜ今後30年以内に70%~80%と評価しているのか?

 

過去に南海トラフで発生した地震は多様性があり、次に発生する地震の震源域の広がりを予測することは現時点では困難です。

 

歴史の記録では、684年に南海トラフ地震と考えられる記録があり、それから繰り返しマグニチュード8クラスの大地震が起きていることが分かっています。

 

これらの歴史を見てみると、「南海地域で発生する地震」と「東海地域で発生する地震」と「その両方で発生する地震」に分けることができます。

 

しかし、南海地域と東海地域で同時に発生しない場合であっても数年以内の差でもう一方の領域で地震が発生しています。

 

したがって両領域を区分せず、同時に活動していると見なして南海トラフ全体を1つの領域として考えた場合、およそ100年~200年の間隔で地震が発生していると仮定できます。

 

 

・次の地震が発生する期間が前回の地震規模に比例する可能性

 

1361年の正平(康安)地震以後、南海トラフで起きた6回の大地震の平均発生間隔は117年となりますが、実際の発生間隔は90年~150年とかなりばらつきがあります。

 

 既往最大と言われている宝永地震(1707年)とその後に発生した安政東海・南海地震(1854年)の間は147年であるのに対し、宝永地震よりも規模の小さな安政東海・南海地震とその後に発生した昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(1946年)の間隔は約90年と50年近くも短くなっています。

 

他に比較できる記録がないので、宝永地震以後の活動に限れば、次の大地震が発生するまでの期間が、前の地震の規模に比例するという時間予測モデルが成立している可能性があります。

 

つまり、前回発生した地震の規模が大きければ大きい程、次に地震が発生するまでの期間は長くなり、前回発生した地震の規模が小さければ期間が短くなるといったように、前回の地震の規模から次回発生するまでの期間が従来の周期よりも長くなるのか短くなるのかが予測できる可能性がでてきました。

 

 

仮にこのモデルが成立すると仮定した場合、昭和東南海・南海地震の規模は安政東海・南海地震よりも小さいので、高知県の室津港の隆起量を元に次の地震までの発生間隔を求めると「88.2年」となります。

現時点(2018年)では昭和東海・南海地震の発生から約75年が経過しており、次の大地震発生の切迫性は高まっていると言えます。

 

これらのことをすべて評価対象とし、計算を行った結果「今後30年以内の地震発生確率は70%~80%」となっています。

 


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従来の想定以上の津波が生じる可能性がある

 

南海トラフ周辺では、統合国際深海掘削計画(IODP)の一環として、1944年東南海地震の震源域である熊野灘周辺で、南海トラフ地震発生帯の海底掘削が行われてきました。

 

 地球深部探査船「ちきゅう」により、熊野灘の巨大分岐断層の先端及びトラフ軸に抜けるプレート境界断層から、コアを採取することに成功しました。

かなり簡略化すると、穴を掘って南海トラフ地震の発生する断層の一部を採取したということ。

 

採取したコアに含まれる有機物の熱変化に関する分析を行った結果、短時間に約400℃まで温度が上昇したであろう痕跡が認められました。

この痕跡は地震発生の際の高速すべりに伴う摩擦発熱によって引き起こされたと考えられています。

 

地震は発生していることはわかっているので、そのような痕跡が見られるのは何もおかしくはありません。

しかしここで注目したのが、トラフ軸付近で痕跡が見られていることです。

 

どういうことかというと、痕跡が見られるのは当然のことなのですが痕跡が見られた場所によって考えが変わるということです。

高速すべりによる摩擦発熱による痕跡がトラフ軸付近で見られたということは、地震が発生した場合、少なくともトラフ軸付近まで大きなすべりが生じる可能性があるということです。

 

2011年の東北地方太平洋沖地震の際に、海溝軸付近まで上盤側が50m程度水平移動したことで、想定より高い津波をもたらしたことを考慮すると、南海トラフ地震においても、トラフ軸付近まで大きくすべりが生じることにより従来の想定以上の津波が発生する可能性があります。

 

 

南海トラフ地震についての調査、研究はかなり早いペースで仕上がってきており、未知なこともまだまだありますが確実に少しづつ解明されています。

また、南海トラフ地震の発生時期が近づくに従って西日本全体で地震活動が活発になっているという記録もあり、熊本地震や鳥取地震、大阪府北部地震など西日本全体のじ地震活動にも注意をしていく必要があると考えています。


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