南海トラフ地震警戒情報

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近い将来、地震を予知することは可能になるのか?

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我々研究者や専門家などが目指すところはおそらく地震の予知、予測を可能にすることだと思います。

 

 

しかし人によって観測方法や、その見方や捉え方、考え方など方向性がまったく違います。

 

 

どのように予測していけばいいのか?地震予知ができる未来はくるのか?など、賛否が分かれると思います。

 

 

 

 予知のポイントは「歪み」

地震を予知するとはどういうことなのか、まず歪みとは何かを軽く理解して頂きたいです。

 

南海トラフ巨大地震は政府の想定する最悪のケースになる可能性が高い!? - 南海トラフ地震警戒情報

↑こちらの記事にも同じことを書いていますが、念のためもう一度おさらいしておきます。

 

歪みとは、岩盤などが変形する際の変形の度合いのことです。

 

それでは今回は断層を割り箸に例えて考えてみましょう。

 

一本の割り箸を両手で持ち、徐々に力を加えて曲げていくと、ある一定の力に達したところで割れてしまいます。

 

これは力が限界に達したことにより耐え切れずに割り箸が割れたということになります。

 

地震に置き換えると「歪みが限界に達したことにより耐え切れずに岩石破壊が発生した」ということになります。



この時、あなたが割り箸に加えている力のことを「歪み」と言います。

 

また、同じ割り箸でも木の種類や環境などによっても割れやすいものや割れ方の違うものがあります。

 

例えば、乾燥した木はパキっと割れるのに対して、湿気の多い環境にあった割り箸はぐにゃっと曲がり折れにくい。

 

また、古いものや傷のあるものは当然割れやすいです。

 


それと同じで岩石にも様々な種類があります。

 

数百キロも地下にある岩石はかなりの高温状態であるため曲げても形が変形するだけでなかなか壊れることはありません。

 

震源が極端に深いところで発生する深発地震が起こりにくいのはこれが理由だとも言われています。

 

 

 

つまり、地震の発生時期を予知するということは、歪みの限界を予知すると同じ事であると考えることができます。

 

少しずつ力を加えていき、どの程度の力が加わった段階で割れるのかを正確に当てるということです。

 

 

例えば誰かが割り箸を両手に持ち、仮に1秒に0.1ミリずつ力を入れていったとします。

 

わずか0.1mmずつですが確実に力は増加していますので、必ずいつかは割れてしまいます。

 

 

この割り箸が何秒後に割れるのかを正確に当てることができるでしょうか?

 

まったく同じ繊維で、かつまったく同じ環境でできた割り箸であっても、その時の状態や力の加わる頻度や方向などのあらゆる条件によって割れるタイミングは異なります。

 

これが地震の発生を予知するということです。

 

 

それに対して、「予測」はいつからいつまでの間には割れるのではないか。というものですので、地震予測に関しては現在、長期的には可能とされています。 

 

 現在できる地震予知の限界

 

どれほど地震を予知することが困難なことかというのはご理解頂けたでしょうか?

 

確かに現時点で歪みの限界を予知することはできません。

 

しかし今は研究が進み、どれだけ歪みがたまっているのかを把握できるようになりました。

 

 

先ほどの例でいうと、割り箸を持っている人の手の角度や筋肉の動きなどを細かく分析して、

 

現在、この割り箸にはどれくらいの力が加わっているのかということが、ある程度分かるようになったということです。

 

 ・地震は周期的に発生する

このように割り箸を例にすると、なぜ大地震が周期的に発生しているのかというのも納得できます。

 

例えば「南海トラフ」という割り箸があり、それには切れ目があり比較的割れやすい種類のもので100回力を加えるまでには大抵割れてしまいます。

 

何回割れてもその木の種類は変わりませんので、その時の状態によって上下はするものの、次も大体100回以内には割れる可能性が高いということが予想できます。

 

ですのでこの場合の南海トラフの周期は「100」ということになります。

 

このようにそれぞれの大地震には必ず周期があると考えられています。

 

 

この考えが正しければ、何十年、何百年、何千年と遡ると、どこかで必ず同じ種類の地震が発生しているはずです。

 

その過去の地震をすべて見つけだすことができれば、この世から、「想定外」という地震はほとんどなくなるでしょう。

 

 

 

地震の周期が早まることもあり得る

断層やプレートなどすべてを木の板とすると地下では様々な種類の板が何枚も重なりあった状態になっています。

 

・周期が早まり「誘発地震」となって発生するケース

例えば形の違う板を二つ重ねて同時に力を加えていきます。

 

するとある一定の力に達したところでどちらかが先に割れてしまいます。

 

 

その時にその割れた反動が強ければもう片方の板も割れてしまいます。

 

反動がそれほど強くなくても、いつ割れてもおかしくない状態だったとしたらその影響で割れてしまう可能性はあります。

 

 

つまり発生した地震の規模が大きければ、それが引き金となり重なり合ったプレートや断層でも地震が発生する。

 

規模がそれほど大きくなくても、いつ地震が起きてもおかしくないほど歪みが蓄積している状態だったら発生する可能性もある。

 

ということになります。

 

 

これが誘発地震、または連鎖地震とも呼ばれています。

 

 

大きな地震が発生した後に、専門家や気象庁などが「今後1週間~2週間は警戒をするように」と発表しているのは大抵、この誘発地震の可能性を危惧していることが多いです。

 

 

・他の種類の地震の影響で周期が早まるケース

先ほどの例と同じようにして片方の板が割れて、もう片方は割れなかったとしてもひとつが割れたことによって、一瞬ですが少なくともその板には余分な力が加わっています。

 

それがきっかけである部分が脆くなってしまい、周期が早まるといったケースが考えられます。

 

 

また端に小さなヒビが入り、少し時間が立つとすぐに割れてしまうという場合もあります。

 

これが1年後、2年後に突然また大地震が発生するといったパターンです。

 

 

 

電磁波ノイズで地震予知の可能性

歪みの限界を知ることは困難で、長期的に何年の何月頃に発生するだろうという予測は現在では不可能です。

 

しかし地下で岩石破壊が起こる直前に発生する電磁波を正確に捉えることができれば、数週間~直前の短期的な予測は可能になるという学者もいます。

 

 

地震によってなぜ電磁波が発生するのか、そのメカニズムは複雑で説明が難しいですので詳しく知りたい方は気になる方はネットで調べてみてください。

 

簡単に言うと、地震発生と同時に岩石破壊の際の摩擦によって電磁波が発生するのですが、予測のために観測をする電磁波は地震発生直前までに発生する電磁波です。

 

あくまでイメージですが地殻を形成している岩石には常に強い圧力が掛かっているため電磁波が発生しています。

 

その地殻が歪みに耐え切れなくなってヒビが入りそれによってできた隙間から一気に電気が放出されて地上等で電磁波が観測される。

 

 

この地震が発生する一歩手前の段階で発生する電磁波を正確にとらえることで、短期的な地震の予測を可能にできる可能性があるという考えだと思います。

 

 

 

動物、海洋生物の異常行動

これについては全く根拠はないのですが、特に電磁波に敏感な生き物であれば何かを察知し本能的に何かしらの行動を起こすという可能性はあるのではないかと考える学者がいます。

 

例えば東日本大震災が発生する約一週間前に茨城県の海岸でおよそ50頭のイルカが打ち上げられたというニュースが流れましたが、これが偶然じゃないとしたら何らかの関連があるのではないかと考えられます。

 

生き物について詳しくはありませんが、イルカは特に電磁波に敏感だというイメージがあります。

 

 

また、海中には人工的に電磁波を発する施設などがないためこのイルカ達は地震による電磁波を捉えていたという可能性も疑うことができます。

 

 

しかし、海洋生物に詳しい専門家の方によると「このあたりの沖合を回遊する春先に見られる現象で、集団で泳いでいるので餌を追いかけて浅瀬に迷い込んだのでは」と話しています。

 

 

 

将来、地震予知は可能になるのか?

研究が進んでいけば、何年以内に何%の確率でどこでどの程度の地震が発生するのかということがわかり、

 

地震発生の直前~数週間前に「1~2週間以内に発生する可能性が高い」という警報を鳴らすことができるようになるかもしれませんが、何日以内に地震が発生すると断言できるようになるのは相当難しいでしょう。

 

 

少なくとも現時点の科学技術では100%不可能です。

 

もし、そのような情報がネット上で拡散されていた場合、ほぼ100%「デマ情報」であると言えるでしょう。

 

【静岡県】南海トラフ地震の被害想定 - 南海トラフ地震警戒情報